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山本未奈子さんのリーダー論。同じポジションの人との上手な関わり方

山本未奈子のビジネスコミュニケーション

山本未奈子さんのリーダー論。同じポジションの人との上手な関わり方

積んだキャリアを実績に、「起業」が頭をかすめる40代。

船出に際し、事業内容や経営理念において価値観が同じビジネスパートナーがいれば何かと心強いはず。ただし、ほんの些細なことで関係にヒビが入ってしまうリスクもあり、そのことで経営が暗礁に乗り上げる事態にも発展しかねません。

連載の第3回目は、起業直後から3人のビジネスパートナーを持つ山本未奈子さんが自分の経験をつづってくれました。起業する人だけでなく、同僚や部下を持つ人すべてに通じるヒントも散りばめられています。

共同経営者と円満な関係を築き続けるには

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25年来の親友であり、ビジネスパートナーの高橋くみさんと

みなさま、こんにちは。山本未奈子です。

私には3人の共同経営者がいます。まずひとりは、自宅のリビングで会社が産声を上げ、子育てと化粧品の開発で忙しくしている私を見て「手伝おうか?」と声をかけてくれた現在の専務。彼女とは25年来の親友で、車に例えればアクセルとブレーキのような関係。私が不得意なことは彼女が得意で、その逆も然り。学生時代からお互いがお互いを必要としてきたので、一緒に仕事をするようになったのも自然な流れでした。

さらに、素晴らしい感性の持ち主で、製品パッケージやホームページなどのマーケティングの考案も含めたデザイン全般を手がけてくれている友人。物事にきっちりした性格を生かしてブランドのマネージングをしてくれているニューヨーク時代からの友人。そして、私は表に出て「行け行け~!」って旗を振る係(笑)。女性4人で会社を切り盛りするなんて、何かと大変だと思われるかもしれません。もちろんビジネスプランについては、激論を交わすこともしばしば。でも、目指すところは同じなので悪い関係になることはありません。

何よりも、お互いを認め合っていることが関係円満の秘訣かなと思っています。得意なことも違うし、性格も年齢もバラバラ。でも、この部分は彼女にしかできない、彼女が絶対だという思いが、それぞれにあります。そんな親しい間柄でも「すごいね」「やっぱりさすがだね」という敬意や、「ありがとう」という感謝の気持ちは必ず言葉に出して伝えることは忘れません。

同じポジションの人とうまく関わる秘訣

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自身のブランド「SIMPLISSE」のヘアケアアイテム開発では、ヘアスタイリストたちと何度も意見を交わした

会社のチームで、自分以外にもうひとりリーダーがいるというケースも、"共同経営"に似ています。もしかしたら会社による制約も多いため、共同経営よりやりにくいことも多いかもしれません。もうひとりのリーダーにライバル視されてしまえば、なおさらです。

ふたりでチームをまとめるには、もうひとりを味方につけることが何よりの得策だと思います。そのためにはまず相手のやり方を尊重すること。相手がどうしたいのか、どう思っているのかを踏まえた上で、自分の考えとの差異をとことん話し合えたらベストですね。そんなことが簡単にできる相手ならそもそも悩まないかな......。

おすすめは、飲みに行くこと(笑)。仕事中ではなかなか打ち解けられず、わかり合えないふたりでも、外に出れば気持ちがオープンになりますし、おいしい食事やお酒が手伝っていいコミュニケーションが取れるはず。相手には必ずいいところがありますから、あたたかな"まなざし"で褒めポイントを見つけて、ぜひ言葉に出してみてください。

リーダーこそ、背中で語るコミュニケーションを

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東京・代官山の「スパ ダマイ」は、2016年6月より監修と運営に携わっている

「リーダー」というワードが出ましたので、これについてもう少し書かせていただきますと......

共同経営や業務提携などでリーダーとして別の企業の内側に入らせていただくときは、とても緊張します。なぜなら、はじめは絶対に信用されていないとわかっているからです。たとえば既存のエステをよりよくしたいとご依頼をいただいた場合、ある日突然あらわれた私がやり方を変えようとすれば、もともといたスタッフは不信感を抱いて当然です。

信頼を得るためには、リーダーである自分が率先して動くこと。誰よりも早く来て、誰よりも多くシフトに入り、トイレもデスクまわりもリーダーが進んで掃除をします。はじめはウザいなって思われるかもしれませんが(笑)、変えたい、よくしたいという思いを態度で示すことでしか信頼は得られないと思うのです。

これは上司として部下を引っ張る立場の方なら誰にでも通じることだと思います。ある日必ず、「信頼されているな」と実感するときが来ますので、自分を強くもち、スタッフへの感謝や敬意を言葉に出して伝えながら取り組んでみてはいかがかなと思います。"背中で語るコミュニケーション"も、なかなか効果的とわが身をもって言えます。

山本未奈子(やまもと・みなこ)さん

1975年生まれ。12歳から大学卒業までをイギリスで過ごす。32歳のとき、夫の転勤でNYへ渡り、好きだった美容を学ぶため、NY有数の美容学校へ入学し、首席で卒業。同校で教鞭を執るまでに。その後、拠点を日本に移し、2009年に「MNC New York Inc.」を設立。この年に発表した「SIMPLISSE(シンプリス)」は人気の美容ブランドとして成長。現在はヘアアクセサリーブランド「France Luxe(フランス ラックス)」やエステティックスパ「SPA DAMAI(スパ ダマイ)」の運営など、美容家としてのみならず、「全女性が美を通じて充実した日々を送れるよう支援する」をモットーに多方面で活躍している。著書多数。

撮影(1枚目)/柳原久子

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