仕事やプライベートでちょっと嫌なことがあったとき。無理やり笑顔をつくり、ポジティブな思考へ持っていこうとしませんか? いつも幸福や喜びに満たされていることに越したことはありませんが、現実問題としてそれは難しいこと。負の感情を押し殺すことは、かえって精神衛生によくないという研究結果があります。
怒りも悲しみも、ありのままを受け入れよう
ネガティブな感情といえば、悲しみ、怒りなどが連想されます。そして、それらの感情にとらわれることは不幸であると思いがちです。しかし、「Journal of Experimental Psychology」に発表された最新の研究によると、このとおり。
悲しみ、怒り、恐れを絶対に感じたくないと思うのは現実的ではありません。快・不快に関わらず自分の感情を受け入れ、歓迎すらできるようになれば幸福感も満足感も高まるでしょう。
ライフハッカー[日本版]より
つまり、ネガティブな感情も受け入れることで、その先にある幸福感につながるというわけです。
たとえば、怒りの感情はマイナスにとらわれがちですが、怒りのパワーを味方につけて、目の前の仕事に取り組むめば達成感につながることもあり得ます。悲しみの感情も、それを乗り越えることで人を思いやる気持ちとなり、やがて幸福へと導かれていく。つまりは、自分にとってその感情は価値あるもの/意義を見出せるものであれば、ポジティブorネガティブに関係なく、結果的にハッピーになれるというわけです。
ネガティブな感情の先にあるもの
わたしたちキャリア世代は、年齢を重ねることで感情をコントロールする術を知らず知らずのうちに身につけています。それは社会生活を送る上で必要なことですが、自分にとって価値ある感情をも抑えているかもしれません。ビジネスシーンにおいて感情をむき出しにすることは、確かにナンセンス。しかし、たとえ快適とはいえない感情であっても、受け入れたり、認めることで、怒りの元に立ち向かうことができます。そして、それを乗り越えたときには、「充実感」というポジティブな感情が芽生えているはず。
仕事でも恋愛でも、情熱を持って向き合えるかはとても重要なことですが、かたや平穏な日々を求める人もいるでしょう。このように、幸福感とは必ずしもひとつではありません。
怒りや悲しみを受け入れながら、自分らしくあるための道を模索すること。それは決してネガティブなことだけではないはず。無理なつくり笑いよりも、ありのままの自分でいることがハッピーの近道なのです。
photo by Shutterstock

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