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ミキモトのパール。世界を魅了した美しさと歴史がMoMAに

ミキモトのパール。世界を魅了した美しさと歴史がMoMAに

「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」で開催中の「Items: Is Fashion Modern?」。過去1世紀に、世界に多大な影響を与えた衣類や宝飾品などファッションアイテム111種類を集めた同展の展示品として、「ミキモト」のパールネックレスが選ばれました

ミキモトと聞くと、パブロフの犬よろしく美しいパールの様子を思い浮かべます。MoMAが認めたミキモトのパールについてご紹介しましょう。

結論から先に。ミキモトの歴史=パールの歴史そのものと言えます。

真珠の養殖に成功。養殖真珠が世界を席巻する

パールの存在は、エジプトや中国、ペルシャ、ローマなど、紀元前の記録に残されています。天然真珠の産出は非常に稀なため、養殖の試みが始まるのですが、1167年に刊行された中国の「文昌雑録」に真珠養殖に関する記事が認められているなど、養殖研究のスタートの早さにも驚かされます。とはいえ、当時は簡素なもの。養殖真珠研究が本格化するのは19世紀後半から。ヨーロッパを中心に各国で行われましたが、誰も成功を収めることはできずにいました。

日本ではもともと三重県や愛媛県沖でアコヤガイが採取され、美しいパールが産出できていたものの、19世紀後半、天然真珠採取を目的とした乱獲が進み、伊勢志摩のアコヤガイは絶滅寸前に。

そこで立ち上がったのがミキモトの創業者である御木本幸吉。彼を中心に1888年から研究が始められ、相次ぐ赤潮の被害や資金難を乗り越え、1893年、半円真珠の養殖を世界で初めて成功させたのです。さらに研究を進め、半円真珠の発明から10年以上の歳月をかけて1905年に真円真珠の養殖にも成功。以降、黒蝶真珠や白蝶真珠の養殖にも取り組んでいきます。

御木本幸吉が世界の女性を真珠で飾りたいと話したように、20世紀に入り、彼の養殖真珠は瞬く間に世界に広まりました。ちなみに中東諸国の産業の主軸といえば石油ですが、20世紀当時は天然真珠の輸出を最大の事業としていました。が、養殖真珠の登場により、真珠に頼らない経済を模索したことが油田開発の後押しとなったという派生エピソードも。いかにミキモトのパールが世界から愛されたかがわかります。

ファッション史に名を残す、ミキモトのパール。MoMAでは、同じ日本人であることに胸を張って、美しいパールネックレスが飾られる姿をチェックしてみてください。

「Items: Is Fashion Modern?」

会期:〜2018年1月28日(日)会場:The Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)

MoMAMIKIMOTO

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