11月23日のサンクスギビングデー(感謝祭)を間近にひかえ、ホリデームードが高まるニューヨーク。2017年のホリデーウィンドウは11月14日から始まり、五番街やマディソン街のラグジュアリーブランド店、「バーニーズ ニューヨーク」や「バーグドルフ グッドマン」といった高級デパートの豪華なウィンドウが一斉に幕を上げました。
華やかな予感に期待の膨らむ、パーティ前夜といった様子のニューヨークから、年末年始を贅沢に盛り上げるハイエンドなイベントを紹介します。
時空を超えた旅を体感。ルイ・ヴィトンの無料展示
「ルイ・ヴィトン」は2018年1月7日まで、「Volez, Voguez, Voyages - Louis Vuitton」展をロウアー・マンハッタンにある旧アメリカ証券取引所ビル跡地で開催しています。1854年から現在までのルイ・ヴィトン家の歴史を再現した無料の展覧会です。
ブランドのルーツである旅行鞄が、船、車、列車、飛行機と時代によって変遷する旅の交通手段に従って、発展していく様子がなんとも興味深い。舞台装置のようにスケールの大きなセットや、動画を交えたディスプレイもあり、まるでその時代をヴィトンの鞄と旅しているような気分にさせてくれます。さまざまなデザイナーとのコラボレーション作品も見所のひとつ。
2016年4月~6月には、東京・紀尾井町でも開催された同展示。重複する部分も多いかもしれませんが、ニューヨーク版の見所は、最終章であるパート10の「Louis Vuitton Loves America」。日本版では川久保玲や草間弥生とのコラボバッグ、板垣退助の所有したトランクの展示がありましたが、ニューヨーク版ではアメリカ文化を存分に感じさせる空間になっています。
ブランドの歴史の中でも最も象徴的な時代を築き上げたと言っても過言でない、1997年から16年間、アーティスティックディレクターを務めたマーク・ジェイコブスとステファン・スプルースのコラボ作品。さらに、アカデミー賞やゴールデングローブ賞のレッドカーペットを飾ったニコラス・ジェスキエールによるドレスの展示など、フレンチブランドであるヴィトンの、アメリカ的な解釈を読み取ることができます。
大人のツリーならメトロポリタン美術館へ
ニューヨークのホリデーシーズンのシンボルといえるのが、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーですが、メトロポリタン美術館にも見逃せないツリーがあります。
中世彫刻館では、18世紀のナポリバロック様式のキリスト降誕を再現したシーンと、20フィート(約6m)のクリスマスツリーを展示。2017年11月21日〜2018年1月7日の期間中は、ニューヨーカーと世界中の観光客からも注目されている、ローマ・カトリックの伝統「キリストの生誕を示すクレイシュの展示」も見ることができます。
また「Metropolitan Opera(メトロポリタンオペラ)」で、毎年この時期に上演されるモーツァルトの『The Magic Flute(魔笛)』を鑑賞するのもニューヨークらしいクリスマスの過ごし方。
こちらは、オペラ入門として気軽に楽しめるので、時差ぼけが心配なひとも夜の予定として組み込みやすいかもしれません。12月29日と30日の公演では、衣装の試着ができる観客体験型のイベントも開催します。
マンハッタンの街を盛り上げるホリデーウィンドウに、ジュエリーボックスのように輝くニューヨークの年末年始。このシーズン限定のラグジュアリーなイベントは、それだけのためにも足を運ぶ価値があります。
きらめく街は今年を華やかに締めくくる旅にぴったりです。
[NYC, Louis Vuitton, MET, Met Opera]

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