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限りなくイタリアに近いフランス領「美の島」コルシカを旅する

限りなくイタリアに近いフランス領「美の島」コルシカを旅する

フランス語で別名「île de beauté(美の島)」と呼ばれる島、コルシカ島。秋口に巡ったばかりのこの「美の島」南部の美ポイントを紹介します。

イタリアの色濃いフランス領

まず、忘れてはいけないのは、コルシカ島といえば、かのナポレオン・ボナパルトを輩出した土地。つまり、フランス領です。ただし、長くピサやジェノヴァの支配下にあった背景や、地理的にもイタリアに近いためか、フランスでありながら、別な国に来たような気分になる場所でもあります。

実際面白いことに滞在中、携帯電話もカーラジオもフランスの電波よりイタリアの電波を優先して拾うことが度々あり、驚かされました。

自然の厳しさを感じる島

実は、この地に降り立つまでは、コルシカ島にいわゆる地中海リゾート地のイメージを重ねていたのですが、いざ訪れてみるとコルシカ島は、もっと素朴で粗野な自然の広がる地でした。

まず最初に目に入るのは、険しい山々。意外に思われるかもしれませんが、コルシカ島には2500m級の高峰が連なり、島だというのに海よりも山の印象のほうが強いくらいなのです。

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その表面積の四分の一ほどは、マキと呼ばれるコルシカ島独特の灌木地帯。足を踏み入れればたちまち方向を見失いそうなほど密生しており、リゾートとは程遠い厳しい自然を感じます。

白い断崖の上に立つ町ボニファシオ

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コルシカ島南部から個人的におすすめするとすれば、ナンバー1は、絶壁の上に立つ最南端の港町ボニファシオです。白い石灰岩が青い海に映える様子は、陸から見ても海から見ても、飽きることがありません。

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崖に沿って作られたアラゴン王の階段や、青の洞窟、シタデル(城塞)など見どころも多い町です。

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船の舵のように突き出した絶壁からは、10キロ余り隔たっただけのイタリアのサルディーニャ島がよく見えます。

日没時には、この白い断崖が、薔薇色と茜色に染まります。私は今回生まれて初めてここで、日の沈む直前に見えるグリーンフラッシュ(緑閃光)を目にしました。

身も心も染まりそうな青のグラデーション

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山がちだとは書きましたが、もちろんコルシカ島には、絵に描いたような美しい砂浜も多くあります。今回巡った中で最も美しいと思ったのは、ボニファシオから15kmほど北に位置するロンディネーラ湾です。

青のグラデーションが美しい遠浅の海をぐるっと半月型の湾が囲み、守られているような安心感を覚える場所でした。

ポルト・ヴェッキオの心地よい宿

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厳しい、けれども美しい自然に囲まれたコルシカ島ではプライベート感の高い宿ほど、居心地がよいように思います。

ボニファシオから30km足らず北の港町ポルト・ヴェッキオにあるHotel Le Goéland(オーテル・ル・ゴエラン)は、まさにそういう場所でした。スタンダード化されていない客室は清潔であたたかな雰囲気。

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繊細な料理を供するレストランは、海岸に面しており、静かで寛げるスペースでもあります。スタッフの近すぎも遠すぎもしない距離での接客も心地よく、部屋数は多くありませんが、その分静かで、セレブの滞在も少なくない宿です。

「美の島」と呼ばれるのふさわしいコルシカ島。帰りの飛行機の中で、次回は北部を堪能しに行かねばと早くも心に決めました。

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冠ゆき
山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、国立大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド五年、イタリア三年半、中国四年半の生活を経た後、2013年夏フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40カ国。六ヶ国語を解する。多様な文化に身をおいてきた経験を生かして、柔軟かつ相対的視点から、フランスのあれこれを切り取り日本に紹介中。

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