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トランプさんの影響? アメリカへの留学生が減っている [New York Times]

The New York Times

トランプさんの影響? アメリカへの留学生が減っている [New York Times]

米国の大学では、ドナルド・トランプ氏が大統領になってから初めての年度が始まった。調査によると、教育界が恐れていたことが現実となった。米国に来る留学生が減っているのだ

半数近い大学で海外からの新入生が減少

2017年秋に新しく米国にやってきた留学生数は、平均で7%減少した。Institute of International Education(国際教育機関)が全米およそ500のキャンパスを調査したところ、その45%が海外からの新入生数が落ちたと回答している。

国務省と協力して同機関で調査を担当するタジカ・バンダリは、「いくつかの要因がありますが、留学生に関連した事件も起きていることから、入国禁止や身の安全への懸念が大きくなっています」と言う。

もうひとつの理由として、カナダ、英国、オーストラリアといった国々が、競争力をつけていることがあげられる。

今月発表された統計には、2016年度(~2017年夏)の最終的なデータも含まれている。昨年の米国内の留学生数は108万人で、10年前に比べると85%増と、記録的な伸びを見せている。

そのうちの175,000人は、学位取得後に「オプショナル・プラクティカル・トレーニング」と呼ばれる一年間のインターンシップ制度を使って、米国に残った人たちだ。

しかし昨年にも新しい留学生は3%減っており、トランプが大統領になる前に、すでに減少傾向が始まっていたことを示している。

中西部の大学に痛手

米国経済は、留学生から390億ドルを獲得しているが、留学生の減少は、特に中西部の小さな大学には経済的痛手となる可能性がある。アイオワ大学の場合、2015年の新入留学生は4,100人だったが、この秋は3,564人だった。

同大学の国際プログラム事務局長、ダウニング・トマスによると、他のビッグ・テン(カレッジ・ラグビー・カンファレンス加盟校)でも留学生は減少しており、以前のような上昇を見ている大学は皆無だという。

ミズーリ州ウォレンズバーグでは、2016年秋には2,638人いた留学生が、この秋には944人になった。

入国禁止政策やヘイトクライムを危惧

インドからの留学生が減ったのは、通貨危機に加え、トランプ政権の入国禁止政策がムスリムの国々に影響を与えていることも一因だ。インドは入国禁止国のリストには挙げられていなかったが、大学生の多くがムスリム地域の出身であり、心配していた。

「留学するにあたり、自分たちは歓迎されているし安全だと感じられることは重要です。こうした政策が留学生減少に関係していないとは言えないでしょう」

昨年の大統領選が終わってすぐに、米国への留学を検討中のインドの若者に話を聞いたところ、人種をめぐる米国の環境を恐れているとの声が聞かれた。2月にカンザスシティのバーで、インド系のエンジニアが撃たれて亡くなった事件が起きてから、その危機感がつのったとしてもおかしくない。

今回、2017年秋時点での調査について、留学生の国別のデータはまだ公開されていない。

2016年秋の場合、前年比で留学生数が減少したのは、留学奨学金が削減されたブラジル、サウジアラビアだった。

© 2017 The New York Times News Service[原文:Fewer Foreign Students Are Coming to U.S., Survey Shows/執筆:Stephanie Saul](翻訳:スマキ ミカ)

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