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2017年をぶっとばせ。ジョーン&デボラが恋愛ソングで吠える

2017年をぶっとばせ。ジョーン&デボラが恋愛ソングで吠える

2017年、わたしの住むアメリカでは1月のトランプ大統領就任に、落ち着かない連邦政府、夏のハリケーン被害やセクハラ問題と、不安なニュースの多い1年でした。それを総括するようなPVが登場。しかも、すごく懐かしい顔ぶれなんです。

ジョーン・ジェット&デボラ・ハリーのデュエット

ブロンディの新盤『Pollinator(ポリネーター)』からの、シングルカット「Doom or Destiny」。

デボラ・ハリーとジョーン・ジェットがニュースキャスターに扮して「Doom or Destiny」、つまり破滅か宿命なのかと歌います、吠えます。

社会風刺たっぷりのPV

歌の内容は、「あなたを好きになってしまうのは破滅への道か、それとも宿命?」と恋愛なのですが、PVでは社会風刺がたっぷり盛りこまれています

「フェイクニュース(うその記事)」と叫びまくるのオレンジのパペットに、片ひじついてあきれるデボラの姿。誰を指しているかは一目瞭然。

ガスマスクをつけた天気予報士による天気予報には、核爆発や核の冬が登場します。

日本の天気予報にPM2.5予測が加えられたように、わたしの地元ダラスでも、夏には空気の質が天気予報に含まれるようになっています。「晴れ・雨・くもり」や「降水予報」というシンプルな天気予報の時代は終わってしまったの?

「Sexism in the workplace(職場の性差別)」と書かれた紙をぐしゃぐちゃに丸めて放り投げるデボラ。「patriarchy(父権社会)」のサインを踏みつぶす、赤いパンプス。みずから「nasty women」と名乗り、性差別を許さず、立ち上がる女たち。

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PVを監督したロブ・ロスは、女性の激しさを表現したかったとか。そのメッセージはひしひしと伝わってきます。

ブロンディの懐かしい2曲

デボラとジョーンの姿に、思い出さないわけにはゆかない、それぞれのヒット曲。

まずは、ブロンディの1979年のヒット「ハート・オブ・グラス」。

当時、何を歌っているのかまったくわからなかったけれど、軽快なリズムにささやくようなデボラの歌声に酔いしれたものです。英語力は上がっているはずなんだけど、あの歌詞はいまだに聞き取れず。まあ、いいっか。

1980年の「コール・ミー」は、イギリスとアメリカでトップ1になったヒット曲で、映画『アメリカン・ジゴロ』の主題歌。主演したリチャード・ギアがセクシー男優としての地位を確立した作品でした。

いまなら、さしずめ「Text Me」かな? でも、携帯メールではなんだか雰囲気が出ない気がするけれど。

ジョーンの「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」

ジョーン姉御を知ったのは、1982年、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」。黒い髪に赤いジャンプスーツで歌うジョーンのかっこよかったこと!

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「Doom or Destiny」のジョーンは59歳。デボラはなんと72歳。その数字に唖然とし、時の経過を感じるも、姉御ロッカーおふたりのエネルギッシュな姿は不変なのです。

2018年は、doomでも destinyでもない、自分で変えていける、よくしていける。このPVを観ながらそう思った年の暮れでした。

Billboard,RollingStone

Photo by Gettyimages

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ぬえよしこ
通算21年のアメリカ生活=テキサス居住歴の東京テキサス人。立教大学英米文学科卒、北テキサス大学院映画専攻修了。映画・航空・教育業界で、ずっと日本語と英語を使っています。ほどほどに都会、ほどほどに田舎、なんでもでっかいダラスで、好きなことや興味のあることを書いています。

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