忙しい毎日で働くモチベーションのひとつといえば、がんばった自分へのご褒美を考えるとき。そんななかでも、働く女性たちなら誰もが憧れるシューズブランドとして、世界中から長年愛されているのは「マノロブラニク」。日本でも大ヒットドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でキャリーが愛用する靴として一躍有名になったものの、なかなか手が出せないという人も多いはず。
そこで、まずはデザイナーであるマノロ・ブラニク氏の素顔に迫ったドキュメンタリー『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』から、圧倒的な魅力を放つ秘訣を探るのがオススメです。
天才マノロ・ブラニクの全貌が明らかに!
1942年、スペインのカナリア諸島に生まれたマノロ。色彩と自然の豊かな島に育ち、チョコレートの包み紙でトカゲの靴を作って遊んでいた少年時代が原点になっているという。そんな彼は14歳でスイスの学校へ行くことになったのを皮切りに、パリ、ニューヨーク、ロンドンと渡りながら、徐々に才能を発揮。
その過程でどのようにして感性を磨き、そして独学で靴づくりを学びながらいかにして今日のマノロが作り上げられていったのかを知ることができるのは、とにかく興味深いところです。
また、ファッションの発信地でもある各地でマノロが出会う人々も、カルチャーを築き上げたセレブたちばかり。華麗な交友関係を見ているだけでも楽しめますが、その裏で起きた出来事などを当時の写真や映像だけでなく、劇中劇やイラストなどで再現していることも本作の大きな見どころとなっています。
この作品を手掛けたのは、実際にマノロと45年以上のつき合いがあるというマイケル・ロバーツ監督。信頼関係があるからこそ、彼の素顔に迫ることにも成功していますが、とにかくチャーミングなマノロの人柄には魅了されっぱなし。そんな愛に溢れたマノロだからこそ、生み出される靴たちが輝いているのも当然のことだと納得せずにはいられません。
さらに、大量生産が可能な時代にも関わらず、いまなおこだわり続ける手作業への思いやデザイン画を描いているシーンからは、彼の靴に対する冷めることのない情熱を感じさせます。そんな風にひとつひとつの靴に思いを込めている姿を見ると、「マノロブラニク」の靴が持つ価値が改めて理解できるはずです。
足元が変われば、意識も変わる!
ダイアナ妃をはじめ、アナ・ウィンターに「もう他の人の靴は履かない」と言わしめ、"世界最強の女性たち"でさえもマノロの靴の魅力を前にすると、ひれ伏すしかないほど。それだけに、女性としてより高みを目指すなら、マノロを履きこなせるような女性になりたいと願うところです。
まずは2017年を駆け抜けた自分へのプレゼントとして、いまこそお気に入りの1足を手にしてみては? そうすれば、来年は"世界で唯一走れるピンヒール"とともに、エレガントかつ力強く一歩一歩を進んでいけるはず。
シネマから学ぶ一言
―人から愛されるものを生み出せる人は、すなわちその人自身が愛すべき人である証。
マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年
監督・脚本:マイケル・ロバーツ出演:マノロ・ブラニク、アンナ・ウィンター、リアーナ、パロマ・ピカソ、シャーロット・オリンピア、イマン、アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・ガリアーノ、ソフィア・コッポラ、ルパート・エヴェレットほか2017年12月23日(土・祝)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー!配給:コムストック・グループ 配給協力:キノフィルムズ ⓒHEELS ON FIRE LTD 2017 公式HP

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