1. Home
  2. ライフスタイル
  3. マイケル60歳を記念。現代アートが表現するキング・オブ・ポップ

マイケル60歳を記念。現代アートが表現するキング・オブ・ポップ

ファンであろうとなかろうと、マイケル・ジャクソンが20世紀最も影響力をもつエンターテイナーのひとりであったことに、異論を唱える人はいないでしょう。あの独特な声と歌い方、天才的なリズム感の良さ、個性的なファッション。一度見聞きするだけで、頭にしっかり刷り込まれるパワーがありました。

今なお売れ続けるCD

マイケルの死から、早くも2018年で9年が経とうとしていますが、いまなお、動画の視聴は絶えることなく、ディスクも売れつづけているのですから驚きです。ちなみに、ディスク売上数はなんと10億枚を超えたそうです。

存命であれば、この夏60歳を祝っていたはず。それを記念し、『Michael Jackson: On the Wall(マイケル・ジャクソン:オン・ザ・ウォール』と題された展覧会が、今夏から、ヨーロッパを駆け巡ります。

そこに並ぶ作品が、またユニークです。というのも、マイケルの影響は、ファンや一般人だけでなく、現代アーティストにまでおよんでいたのです。

20180209_michael_1

Michael Jackson, (1984) by Andy Warhol, National Portrait Gallery, Smithsonian Institution, Washington D.C, Gift of Time magazine

アーティストに与えたインスピレーション

ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルはじめ、マイケル・ジャクソンにインスピレーションを得たアーティストは数多く、このマイケル・ジャクソン展には、アイザック・ジュリアン、キャンディス・ブレイツ、ジデカ・アクーニーリ・クロスビー、ルイーズ・ローラー、ラッシード・ジョンソン、ヤン・ペイミン、マギー・ハンブリング、デビッド・ラシャペル、ケヒンデ・ウィレイら、40名以上の手による作品が並びます。共通するのは、インスピレーションの源泉がマイケルであるという点

20180209_michael_2

An Illuminating Path (1998) by David LaChapelle. Courtesy of the artist

企画したロンドンのNational Portrait Gallery(ナショナル・ポートレート・ギャラリー)館長ニコラス・カリナン氏は、「参加アーティストの世代は幅広く、その出自もさまざま。表現手法も異なります。けれども、どのアーティストも、マイケル・ジャクソンが表すもの、創り出すものに魅了されているのです。(中略)この展覧会は、アートとアイデンティティを考える新しい道を開き、アーティスト同士の新たな対話を促し、ポップカルチャーや音楽に関心のある見学者を現代アートの世界に招待するものです」と語っています。

個性渦巻く作品展

20180209_michael_3

Equestrian Portrait of King Philip II (Michael Jackson), (2009) by Kehinde Wiley. Olbricht Collection, Berlin Courtesy of Stephen Friedman Gallery, London and Sean Kelly Gallery, New York

マイケル・ジャクソンという主題も強烈な個性をもちますが、それをあつかうアーティストの作品も強い個性を放つものと想像できます。また、型にはまらないのが現代アートですから、おそらく、絵画や写真、彫刻、映像以外にも、その枠組みにおさまらない作品もあるでしょう。それらの個性の塊をどのように展示して見せるのか。個人的には、そこも興味深く発見するのが楽しみなポイントです。

20180209_michael_4

P.Y.T. (2009) © Appau Junior Boakye-Yiadom, private collection

ツアーのように欧州を移動するこの展覧会。皮切りは、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで、2018年6月26日~10月21日まで。続いて11月には、パリのグラン・パレ国立ギャラリーに場所を移し、2019年2月17日まで。その後は、2019年3月~7月がドイツの国立絵画展示館、最後に2019年8月~11月、フィンランドのエスポー近代美術館を巡る予定です。

稀有な企画によるマイケル・ジャクソン展。これからしばらくは、そこここで話題に上ること間違いありません。

Michael Jackson: On the Wall,RMN-Grand Palais +

  • facebook
  • twitter
  • hatena
冠ゆき
山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、国立大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド五年、イタリア三年半、中国四年半の生活を経た後、2013年夏フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40カ国。六ヶ国語を解する。多様な文化に身をおいてきた経験を生かして、柔軟かつ相対的視点から、フランスのあれこれを切り取り日本に紹介中。

    おすすめ

    powered byCXENSE

    メールマガジンにご登録いただくと、 MASHING UPの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。