仕事に追われてばかりいると気持ちの切り替えもうまくできず、自分の時間をないがしろにしがち。そんなときにオススメの充実した時間の過ごし方といえば、余計なことを考えずに映画館でどっぷりと異空間に浸ること。そこで、ぴったりの作品として今回ご紹介したいのは、ついに日本にも上陸した話題作『グレイテスト・ショーマン』です。
幼なじみの妻を幸せにするため、挑戦と失敗を繰り返していたP.T.バーナム。あるとき、“個性豊かな人々”を集めたショーを開くことを思いつき、成功を手にします。しかし、型破りなショーには反対派も多く、これまで築き上げてきたものすべてを失いかねない危険にさらされてしまうことに……。
唯一無二の歌とダンスに胸も躍る!
P.T.バーナムとは、アメリカに実在した伝説の興行師で、ショービジネスの原点を築いたといわれている人物。本作では、最高峰の音楽とダンスとともに、貧しかった少年時代から一躍時の人となるまでの半生が描かれています。
本編開始と同時に圧巻のパフォーマンスを見せるのは、P.T.バーナムを演じるヒュー・ジャックマン。キャリアの初期にはミュージカルの舞台で人気を博していただけに、得意分野で本領を発揮し、まるでその場にいるかのような臨場感を観客に味わわせてくれます。そのほか、ザック・エフロンやミシェル・ウィリアムズといった豪華キャストとも息の合ったやりとりを披露。誰もが目だけでなく、心までも奪われてしまうはずです。
そして、今回特筆すべきは、何と言っても見事な楽曲の数々。19世紀半ばが舞台でありながら、あえて現代音楽にするという試みがハマり、一度聞いただけでも心の奥にスッと入ってきます。そんな名曲を生み出したのは、同じくミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の音楽で高く評価されたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビ。30代前半の若さでありながら、いまや映画界と演劇界を席巻している2人ですが、実は本作に参加したのは、『ラ・ラ・ランド』よりも何年も前の新人時代とのこと。
それにも関わらず、どの曲からもあふれ出す彼らの才能を感じずにはいられませんが、なかでも注目を集めているのは、アカデミー賞の主題歌賞にもノミネートされている「This Is Me」。どんな逆境でも、ありのままの自分で立ち向かうことの素晴らしさをストレートに伝える歌詞と、超一流のパフォーマンスにはただただ圧倒されるばかり。多様性が叫ばれている現代だからこそ響く楽曲は、悩みを抱えているときに何度でも聞きたくなる名曲。人と違うことは決して恥ずかしいことではなく、自分にしかない特別なものなのだと、背中を押してくれます。
実話をもとにしたサクセスストーリーから学ぶべきものは?
と、ミュージカルの側面ばかりについ目が行きがちですが、極貧生活からいかにしてエンタメ業界のトップまで駆け上がっていったのかというP.T.バーナムのビジネスマンとしての手腕も本作では見逃せないところ。新しいことにも恐れず挑戦する冒険心をはじめ、仕事仲間との信頼関係の築き方や家族との向き合い方など、働く人にとっては共感できるところも多いはずです。
仕事への情熱や支えてくれる人への愛、そして忘れてはいけない自尊心など、人生に欠かすことのできない要素が詰まっている本作。「これこそまさにエンターテイメント!」と、思わず誰もが唸ってしまう最高の一本で、極上な時間を過ごしてみては?
シネマから学ぶ一言
人生という名のショーをどう演出するかは、主人公である自分次第。
グレイテスト・ショーマン
監督:マイケル・グレイシー/音楽:ジャスティン・ポール&ベンジ・パセック/出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤほか/2018年2月16日(金)全国ロードショー! /配給:20世紀フォックス映画/ (c) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation/公式HP

イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。