2018年2月22〜23日にトランクホテルで開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」。Unleash Yourself (自分自身を解き放とう)のテーマの下、多彩なセッションやワークショップが繰り広げられました。カフェグローブはイベントに密着取材、パワフルな現場の様子をレポートします!
「基本的に、男とか女とかどうでもいい。あなたがあなたであることが大事」 「自分って自分のプロでしょ(笑)」
終始、勢いのある、そして心を動かす言葉がぽんぽんと飛び出す、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス取締役 人事総務本部長の島田由香さん。
人事とか経営のお話を、と切り出したのに対し、島田さんは笑顔でこう切り返します。「私自身、自分らしくあるのを、生まれたときから大事にしてきたの。だから今日はあまり組織とか人事とか、経営という枠にとらわれないで話しましょう!」
ユニリーバという大企業のHRのトップを2014年からつとめている方の言葉かと一瞬耳を疑うような元気さ、快活さ。その明るい空気に巻き込まれ、会場には頷いたり、感嘆のため息をもらす人もちらほら見かけられました。
自分は自分のプロ! 自己否定はいらない
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス取締役 人事総務本部長 島田由香さん
「あなたはいま幸せですか?」この問いかけは会場につめかけたリスナーに向かってのものでした。「ピンと手をのばして答えられなかった人は要注意よ!」。自分に自信を持って、大切なのは自己肯定、と島田さんは明るく繰り返します。
「みんなが得意なのはね、自己否定。自分って自分のプロだし、一人前になるのに1万時間かかるってよくいうでしょう。なのに自己否定だなんて、それは自分に失礼でしょう? やりたいことをやらないのはもったいない。もっと自分に素直にならなくては」
だから、会社の向かっている方向と自分のやりたいことが合わなければやめればいいのです、と島田さんは歯切れよく諭します。「あなたらしくやればいい」と。
仕事も人生も。枠を考えずにワクワクを考える!
カフェグローブ編集長 遠藤祐子
「だってね、もったいないなあと思うことが多いんです。自分で枠を決めてしまって、というより、それって気づいてもいない枠なんですよね。そんなものにとらわれて一歩ふみだそうとしていない。枠を考えずに、ワクワクを考えましょう(笑)ってよくいうんです」
なぜなら、私たちは生まれた瞬間から死に向かっているから。その死に向かってこの一瞬一瞬、何に命を使うか考えたら、楽しくなければもったいない、と一番根源的なことにふれた島田さん。そういう島田さん自身が、一番楽しいことに命を使っていることも深く感じ取れた時間でした。
「だってね、すべての人が自分らしく豊かに生きる。そこを人事からやるわけです。人事は、最高の仕事です。社員にも近い、マネジメントにも近い。これ以上面白い仕事はありません」
ユニリーバでは、「どうして生まれてきたのか」 「何のために生きていくのか」 を語りあうワークショップも実施しているのだそう。上司と部下でこんなことを語り合える会社があるなんて驚きです。社会に関わりながら自分らしく豊かに生きること。そのヒントはここにある、そう感じられたセッションでした。
ユニリーバ・ジャパン島田由香さん特別トークセッション
MASHING UP 2018年2月22日 13:40〜14:10 @トランクホテル 1F
島田 由香(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社)、遠藤祐子(カフェグローブ)
撮影/YUKO CHIBA、取材・文/Kikuko Yano
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