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#13 春先はストールをシュルンと巻いて【青木貴子のワードローブ】

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もう3月。早い早い、この間お正月だったのに……! 6日には啓蟄を迎え、暦の上ではすっかり春到来である。3月1日の東京の予想最高気温は20度と一気に4月下旬並みの高温。とはいえ3月22日頃はまだ12度と、気温的には冬を引きずっての春への道。当分は暖かい衣服のお世話になりそうだ。

備えあれば憂いなし。安心のぬくもり

初秋から春まで、とってもお世話になる手放せないアイテムといえばストール。どんなに厚手のコートを着ていても、ちょっと暖かめの日も、ストールは手放せない。なんだか持っていると安心する。といってもスヌーピーに出てくるライナスみたいに心理的安心を得るためではなく、生命の危機を救ってくれるありがたいものとして頼りにしているという感じ。

昼間は暖かくても夜になってグッと冷えるなんて日はよくある。そんなときに「ああ、ストール持って来れば良かった!」ではなく「ストール持ってて良かった!」とぬくぬくしていたいから。それと母の口癖の「どんなに暖かくっても、どんなにご近所にちょこっと出かけるときにも、車で出かけるときだって、いつ何時災害とかに遭うかもしれないから、防寒着は持って出かけなさい」という教えを心のどこかで気にして守っている、というのもあるかもしれない(笑)。何にせよ備えあれば憂いなし、ストールとはそんな存在である。

コーデの幅ひろがる綺麗色のストール

さて私にはお気に入りのストールというのが数枚ある。その中に綺麗なトマトレッドの薄手のカシミアがある(今回写真には写っていませんが……)。これはもう「それしか持ってないの!?」と言われるくらいの頻度で巻いている。薄さ加減の使い勝手がいいのと、トマトレッドという鮮やかな色味なので、ベーシックカラーとの相性がすこぶる良いから。

実は微妙なベーシックカラーのストールよりも、綺麗色のストールは治外法権的にどんな色味の装いにもピタリとハマる。つまりコーディネートの守備範囲が広い。また明度が低い冬の光りの中でもパッと華やかに見えて小綺麗に見える。もしお持ちでなければ来季に是非とも手に入れて欲しいおススメアイテム。

そして写真の向かって左側に写っているグレーのストールもお気に入りかつ頻度の高い一枚。こちらはローゲージでややボリュームのある大判タイプ。これがまた実に便利。

ぐるりとマントのように巻くこともできるので、初秋や暖かい日はコート代わりにもなる。もちろん極寒のときはコートの上からこれを巻けば、結構寒さ知らずな暖かさ。また撮影の移動のバスの中ではブランケットの役割も担ってくれる(そういった使い方もできるので旅行に持っていく機会も多い)。纏ったときにニュアンスがでるのがローゲージ大判ストールの魅力。勝手にお洒落な雰囲気を漂わせてくれる、これまた心強いアイテムである。

ストールを無造作に巻いて様になっているひとは実に魅力的に見える。ボストン型やウエリントン型の眼鏡に美人に見せる効果があるように、さりげなく巻いたストールも美人度アップ効果が見込めるアイテムだと私は思う。

三寒四温、まだまだ肌寒い日が続くから冬以上に春はストールが大活躍する。これからの季節は淡い綺麗な色合いのストールをシュルンと巻いて、颯爽と街を歩きたいなと思っている。

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青木貴子
スタイリスト。ファッション誌、広告で幅広く活躍する。著書に『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)、『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)が。インスタグラム

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