「できることなら、成功したい!」と願う人は多いでしょう。しかし、“成功”とは具体的にどのような状態のことを指すのでしょうか? 誰もが願う夢としてよく取り上げられるキーワードですが、その定義は人によってさまざま。
メディアなどに成功者として取り上げられる人物は、一般的に“何10億ドルものお金がある人やベストセラーを何冊も出した人、あるいは国のリーダーなど”である場合が多いです。
お金、社会的地位、名声が主なキーワードとなっているようですが、これらを既に手に入れている人々の考える“成功”は、一般的な定義とは少し異なります。では、世間一般的に成功者と呼ばれている人々の意見を「Business Insider Japan」を参考に、ご紹介します。
心が満たされているかどうか
リチャード・ブランソン
〜幸せであること
バージン・グループの創業者リチャード・ブランソンの資産は約50億ドル(約5300億円)にのぼるが、成功とは個人的に満たされているかどうかだと考えている。
「成功を稼ぎや交友関係で考える人が多すぎる」と彼はリンクトイン(LinkedIn)に記した。
「私の意見では、本当の成功とはどれくらい幸せかだ」「Business Insider Japan」より引用
マーク・キューバン
〜成功にお金は必要ない
テレビ番組「シャーク・タンク(Shark Tank)」にレギュラー出演するビリオネアの投資家、マーク・キューバンの成功についての考えは、驚くほどシンプル。
スポーツグッズ販売のスタイナー・スポーツ(Steiner Sports)でのインタビューで彼は次のように語った。
「私にとって、成功の定義とは、朝、笑顔で起きて、今日もいい1日になるだろうと思うこと。お金がなかった頃も幸せだったし、成功していると感じていた。3部屋のアパートに6人で暮らし、床に寝ていたけれど」「Business Insider Japan」より引用
“幸せ”というのも少し曖昧な言葉ですが、2人の話す内容からして満足感や安心感を感じている時間が長いということでしょう。
自分のやりたいことに挑戦できる自由と、健康な体。そして、信頼できる仲間。他人から見て“すごいかどうか”ではなく、心が満たされているかどうかがバロメーターになるようです。
人から愛され、かつ社会に貢献できること
長年の親友同士でもある投資家のバフェット氏とマイクロソフト創業者ゲイツ氏は、人との繋がりをとくに大切にしているそうです。この2人の友情は昔から有名で、その様子を見ていると良い友人というのは人生の宝物なのだと思わされます。
ウォーレン・バフェット
〜人間関係が何よりも重要
バフェットは、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツと並ぶ世界有数のビリオネア。だが、彼にとっての成功の定義は、お金や名声ではない。
ヘッジファンド・マネージャーのジェームズ・ アルトゥーカー(James Altucher)が書いているように、バフェットはかつて、バークシャー・ハサウェイの年次株主総会で「どれだけの人に愛されているのかで、私は成功を測る」と語った。
ビル・ゲイツ
〜社会に影響を与えること
ビル・ゲイツにとって、成功とは人間関係や価値あるものを残すこと。
(中略)成功の定義について質問されたゲイツは、ウォーレン・バフェットから得たヒントを紹介した。
「ウォーレン・バフェットはいつも、成功の物差しは身近な人が幸せで、自分を愛してくれているかどうかだと語っている」
ゲイツはこう付け加えた。
「新しいものを生み出したと実感できるのもいい。何かを発明したり、子育てをしたり、困っている人を助けたり」「Business Insider Japan」より引用
いくら世の中から「すごい」と言われて絶賛されてお金が沢山あっても、身近にいる人を誰も信用することができない人生はむなしいものです。2人の言うように、沢山の人から愛されて、なおかつ世の中のために貢献できる方が幸せな人生でしょう。
他の成功者については、「Business Insider Japan」の記事をチェックしてみてください。全体的に、物質的なものよりも精神的な状態を挙げている人が目立っていますよ。
[Business Insider Japan]
photo by Getty Images, Shutterstock

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