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財務の知識がなくてもリチャード・ブランソンが大成功したワケ

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真面目な人ほど苦手なことを一生懸命に克服しようとしますが、それが逆効果になることもあります。もちろん、能力が未知数である幼少期~青年期には、努力して苦手分野を得意に変えようとすることも大切。若い人の場合は、苦手だというのが思い込みである可能性もあるからです。

しかし、どう頑張っても克服できない場合、そして他にもっと得意な分野がある場合には、それに集中した方が驚くほどの能力を発揮できる場合もあるようです。ヴァージン・グループの創設者リチャード・ブランソンの実例を見てみましょう。

“売上”と“利益”の違いを知らなかった

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音楽、航空で成功を収め、他にも携帯電話、飲料、鉄道、金融など多種多様な産業に参入してきたコングロマリット、ヴァージン・グループ。その創業者リチャード・ブランソンは、驚くべきことに売上と利益の違いを知らなかったのだそうです。

50歳の誕生日にリチャード・ブランソンは幹部会議で財務数字の説明を受けていた。
ブランソンは資料に目を通し質問した。「これは良いニュース? それとも悪いニュース?」と。
少なくとも幹部の1人は、ヴァージン・グループの創業者でビリオネアのブランソンが「売上(グロス)」と「利益(ネット)」の違いを知らないことに気づいた。
ブランソンはこの時のことを「フリーコノミクス・ラジオ」のインタビューで語った。

Business Insider Japan」より引用

財務の知識は、経営者にとって必須と言われているはず。なのに、それについての知識がないまま数々の事業で大成功を収めたのは一体なぜ……?

専門知識はないけど「大局観」という強みを磨いた

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50歳まで売上と利益を理解しないまま、全く違う分野の複数の産業で成功を収めた。このことから分かるのは、リチャード・ブランソンがきわめて大局観に優れている人物だということです。あのことわざとは逆で、“木を見ずに森をよく見ている”。

各分野の難しい専門知識はないけれど、全体を俯瞰して独創的なアイデアを出し、適切な人材に任せるという才能には恵まれていたようです。

ブランソンの強みは、仕事をチームに任せること
「算数のテストで落第点を取った子どもたちの励みになると思う。実際、全く気にすることはない。大切なことは、最高の企業、最高の航空会社、最高のレコード会社を創ったかどうか。それと最高の鉄道会社も」

Business Insider Japan」より引用


ディスレクシア(難読症)だったことが原因だと言われていますが、不得意なことを気に病むのではなく自分の長所を伸ばしたことが今日の成功につながったといいます。

「学習障害を持っている人は、仕事を人に任せるのが得意。なぜなら、自分の弱み、強みを理解していて、自分の弱みを任せられる優秀な人を見つけようとするから」
ブランソンの場合、ヴァージンの財務については強みではなかったのだろう。だから彼は企業のビジョンとミッションに集中し、他のことはチームのメンバーに任せた。
「最高のものを創れば、1年の終わりには数字がついて来て、出ていったよりも多くのお金が入って来る。そうすれば売上と利益の違いをはじき出してくれる経理担当者を何人か雇うことができる」

Business Insider Japan」より引用

自分の弱みや不得意なことを認めて受け入れることが他者への優しさや寛容につながって、“思わずついていきたくなる魅力的なリーダー”になることができたのではないでしょうか。

自分の不得意なことを認めて切り捨てるというのは、少し勇気の要ることです。しかし、思い切って“断捨離”をしてみたら、長所をうまく伸ばすことができ人生が変わるかもしれませんね。

Business Insider Japan
photo by Getty Images

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吉野潤子
ライター・英語翻訳者。社内資料やニュースなどの翻訳者を経て、最近はWebライターとしても活動中。歴史、読書が好きです。

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