以前、ビジネス誌で管理職になりたくない女性が多いという記事を読み、驚きつつも納得してしまったことがあります。女性の活躍が叫ばれ始めて久しいですが、昇進で重くなる仕事の責任と、プライベートの両立は、多くの女性にとって頭の痛い問題でもあります。
では、どんな働き方であれば、私たちは充実した生活もキャリアもどちらも得ることができるのでしょうか。パラフト株式会社が実施した「だから私はオーダーメイドワーク!」集計調査リポート(※)から、いくつかのモデルが見えてきました。
問題を先読みし、変化に強いワークスタイルを模索する「先読みリモート女性」
まずは、生活の変化が起こっても柔軟に対処できるよう、早くからリモートワークなどの新しい働き方をキャリアに取り込もうとしている女性が増えてきているようです。
家庭や子育てと仕事との両立を理由に、リモートワークやフレックス勤務、時短勤務などの柔軟な働き方を求める人が男女問わず合計で全体の23.9%に上がっています。それだけでなく、両立の問題が起こる以前からリモートワークを軸に働き方を軌道修正しておき、出産・子育て・パートナーの転勤などに備えたいという人が確実に増えているのです。
高度な仕事案件を地方や海外で受けるワークスタイルを求める「リモート・ノマド族」
東京などの大都市と地方では報酬格差があり、そのせいで大都市への人口集中が発生していることも否めません。
ですが、新しい働き方を求める人の中では、地方在住(または地方移住予定)だったり、海外在住(または海外移住予定)の人が、リモートを利用してそれらの高度な仕事を得たいという、場所にとらわれない動きが確実に高まってきています。
新しい働き方を率先して開拓する「ハタラキカタ開拓使」
今までの働き方では、自分の希望を叶えるのは難しい、と、「新しい働き方を率先して開拓していきたい」という分類に入る自由回答も男女問わず全体の17.4%、男性のみに絞るとなんと20.6%に達しています。
例えば最近多くなってきた副業。「副業によって生き方に幅をもたせ、予測が難しい未来に柔軟に対応できる人材になりたい」など、ひとつの会社や組織にとらわれない考え方も浸透し、理解されつつあるようです。
自分にフィットする働き方「オーダーメイドワーカー」
パラフト株式会社が提唱する「オーダーメイドワーカー」とは、画一的な既製服より着心地の良いオーダーメイドの服を求めるように、自分に一番フィットする働き方をトッピングしながら選んでいく働き方のことを指しているそうです。ワークライフバランスという言葉もずいぶん浸透してきました。そんな中で、さらに自分にあった働き方をカスタマイズする環境が少しずつ増えてきているのを感じます。
自分の所属する組織ではそんな働き方はできない、無理! と嘆かれる方もまだまだ多いかもしれません。けれどもこれだけ多様なワークスタイルを求める人が多くなってきているということは、可能性が増えてきている証拠でしょう。
未来を目指して、自分にとって一番理想的な「オーダーメードワーク」はどんなスタイルなのか、考えてみませんか。
[パラフト株式会社]
※この集計調査は3年間の蓄積データに基づくものであり、通常のアンケート調査とは手法が異なります。
photo by Getty Images, Shutterstock

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