2018年2月22〜23日にトランクホテルで開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」。Unleash Yourself (自分自身を解き放とう)のテーマの下、多彩なセッションやワークショップが繰り広げられました。カフェグローブはイベントに密着取材、パワフルな現場の様子をレポートします!
株式会社ウィズグループの奥田浩美さんがコーディネートするセッションは、大企業をやめて起業した3名のスピーカーが「本当のところ」を語る45分。セッションではまず、スピーカーの佐々木大輔さん、和田幸子さん、そして奥田さんのこれまでの歩みが「人生グラフ」をもとに語られました。freee株式会社の佐々木さんは、大手広告代理店の博報堂、投資会社、Googleを経て独立。「小さなビジネスを強くかっこよく」をコンセプトに、クラウド会計サービスを立ち上げました。
freee株式会社 佐々木大輔さん
株式会社タスカジの和田幸子さんは、システムエンジニアとして富士通に入社。14年間の会社員時代、システム開発、ウェブマーケティング、新規事業開発など、さまざまな経験をしています。当然ながら、グラフの浮き沈みと当時の仕事への思いはリンクするところが多く、これだけも聞き応え十分。
みなさんが共に声をそろえるのは、「すべての経験がムダではない」と言うこと。佐々木さんは「隣の芝が青く見えて」、いくつもの会社を渡り歩いてきたそう。結果として、広告、金融、ITというレアなかけ合わせがうまれ、そのなかで育まれた問題意識がfreeeのサービスに結びついたと言います。
株式会社タスカジ 和田幸子さん
和田さんも、さまざまな部署での業務、MBAで得た知識、そして共働きしながらの子育てで痛感した家事負担への問題意識が原動力に。「この社会問題を解決できるのは私しかいない!」という気持ちが背中を押しました。
どんなかたちで社会にインパクトが出せるか
株式会社ウィズグループ 奥田浩美さん
「私しかいない!」というものがあるかどうか。これこそが、働く場を考えるときの大きなポイントになるものかもしれません。『会社を辞めない選択』という著書もある奥田さんは、「どんなポジションでもインパクトは出せる」と語ります。
「(キャリアチェンジを)会社から得られるものがない、という視点で考える人が多いけれど、 あなたが会社に差し出せるものがなくなったら辞めたらいい」。
そしてセッションは奥田さんのこんな言葉で締めくくられました。「組織に人が合わせる時代は終わり。すべての人は完璧な丸い球体のように価値を持っていて、それをもらって組織を作るのが会社です。そのなかでは、会社をやめるかやめないかよりも、どんなかたちで社会にインパクトを出せるかが大事だと思います」
大企業かスタートアップかフリーランスかといった立場の選択よりも、もっと大切なこと。働くことの本質が見えてくる時間となりました。
撮影/野澤朋代、取材・文/浦上藍子
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