2018年2月22〜23日にトランクホテルで開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」。Unleash Yourself (自分自身を解き放とう)のテーマの下、多彩なセッションやワークショップが繰り広げられました。カフェグローブはイベントに密着取材、パワフルな現場の様子をレポートします!
「破天荒な人生」という文字が、会場のスクリーンにうつしだされ、それだけでいったいどんな型破りなお二人なのかという期待が盛り上がる会場。
まずは24歳でなんのつてもなく、単身カンボジアに渡り起業したクルクメールボタニカルの篠田ちひろさん。大学4年生で大手企業の内定をもらうも、ある日、カフェラテを飲みながら悪魔のささやきがあったそうです。「それでいいの?」と。その2週間後には内定を辞退して、卒業3か月前にフリーとなり、楽しそうというだけでカンボジアに渡ることを決めたそうです。
クルクメールボタニカル 篠田ちひろさん
一方、ブラウンシュガーファーストを起業した荻野みどりさんは、大学に4回入学、4回中退、社会人になってから起業するまでの4年間、アパレル、PC販売、インターネット回線販売、医療機器メーカーからフランス人の秘書までさまざまな仕事を経験したのち、出産をへて母親目線で安心して食べられる食品をと、ココナッツオイルの輸入販売を手がけるようになりました。石の上にも3年という言葉が大嫌いと明るく言う荻野さんに、会場からも笑いがこぼれます。
ブラウンシュガーファースト 荻野みどりさん
このお二人に話を聞くのが、ご自身も45歳で起業されたというWill Labの小安美和さん。人生、正解なんてないし、いろいろあっていい。いろいろ経験することで、深みや厚みがでてくるものだな、と感じさせてくれるセッションでした。
ぶれない軸が自分を支える
Will Lab 小安美和さん
確かにお二人のご経歴は破天荒かもしれないけれど、共通するのは、やりたいことを見つけたあとの、「決してぶれないまなざし」。
篠田さんは、女性らしくとか、中学生らしくといったいわゆる常識にずっと違和感を持ち、新しい世界で、ボランティアではなくお金を循環する仕組みで社会的課題を解決するという視線。荻野さんは、安心して食べられる、ワクワクデザインの、そして母親目線の商品づくり。
そういった軸があるからこそ、篠田さんは会社を起こして2年は大赤字で日本に帰りたくなっても「自分の人生は自分で決める」、荻野さんは自己肯定感の低さに悩まされながら、それでも「自分の味方は自分」と、徹底的に自分に向き合い、考え抜き、新たなステップを踏み出し、いまは順調に成長を続けています。
困難はいつか自分の糧になる
では、その自分と向き合ったときにどのように課題を克服しているのでしょうか、という小安さんの問いに、篠田さんはこう答えます。
「どんな大変なこと、つらいことでも、必ず自分の糧になるとマインドコントロールは大事。うまくいったときのハッピーな自分を想像します。それでも、いやなことしょっちゅうおきるんですね。そういうときはもう考えられないから、ビールを飲んで寝ます(笑)」
荻野さんは、著書の『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円』を引き合いに出していました。
「こじらせたものをずっとこじらせている感じかしら(笑)。それでも何とかやってきているのは、本当にこじれているところをピンポイントに整理することをきちんとやってきたからかも」
結婚もこじれたから夫婦関係は解消したけれど、子どもの父、母、家族としての関係は良好だといいます。
「時間に縛られない、起業と企業の新しいスタイル」というタイトルではありましたが、お二人の「常識に縛られない」「自分のやりたいことを大事にする」が原点になっていて、これからの時代、それがどれだけ大事かを改めて気づかされた時間でもありました。
時間に縛られない、起業と企業の新しいスタイル
MASHING UP 2018年2月22日 14:55 - 15:45@トランクホテル 1F
荻野みどり(ブラウンシュガーファースト)、篠田ちひろ(クルクメールボタニカル)、小安 美和(Will Lab)
撮影/野澤朋代、取材・文/Kikuko Yano
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