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よい香りが大気汚染を引き起こすという最新レポート [The New York Times]

The New York Times

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photo by Getty Images

デオドラントや香水、石鹸といえば、わたしたちを良い香りで包んでくれるもの。でも、汚染物質の排出量は乗用車やトラック並み。

そんな驚くべき研究報告が学術誌サイエンスの2018年2月15日号に掲載された。研究チームによれば、石油系化学薬品を含む香水やペンキなどの消費者製品は、揮発性有機化合物(VOC)を排出し、合計すると自動車と同レベルの公害源になっているという。

健康に有害なオゾンとPM2.5を生成するVOC

VOCは大気中の他の粒子と反応し、スモッグの構成要素であるオゾンと微小粒子状物質(PM2.5)を生成する。オゾンは喘息や回復不能な肺損傷を引き起こすことがある。また、PM2.5は心臓発作や脳卒中、肺ガンと関連づけられている。

一般的に、スモッグといえば自動車を連想しがちだが、1970年代以降、自動車メーカーは規制当局に促されて技術投資を行ってきた。その結果、自動車のVOC排出量は大幅に減った。殺虫剤や整髪料などによる大気汚染の割合が上昇している一因として、自動車の環境対応が挙げられる。

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photo by Getty Images

今回の研究のヒントは、ロサンゼルスのVOC測定値にあった。石油系化合物の濃度が高く、化石燃料の使用だけでは説明がつかないことに研究チームは着目した。

研究を指揮したコロラド大学環境科学共同研究所の研究員、ブライアン・C・マクドナルドさんは言う。「排ガスの排出量が急減していたので、他の公害源の重要性が増している可能性を調べる価値はあると考えた」

消費者製品に含まれる化学物質は大気に放たれやすい

化石燃料の消費量は重量で比較すると、ローションやペンキといった製品の消費量をはるかに上回るが、最終的に大気に排出される公害物質の量に際立った違いがあることが研究で分かった。

自動車を運転するのに毎週、何リットルものガソリンを使用したとしても、「ガソリンは密閉されたタンクに入っており、エネルギーにするために燃焼され、ほとんどが二酸化炭素に変換される」と、米国海洋大気庁の化学者であり研究に参加したジェシカ・B・ギルマンさんは言う。自動車から排出される二酸化炭素はスモッグを作り出すVOCとは異なる。

他方、消費者製品に含まれる化学物質の4割は大気に放たれることが研究で分かった。

© 2018 New York Times News Service[原文:Want Cleaner Air? Try Using Less Deodorant/執筆:Kendra Pierre Louis and Hiroko Tabuchi](翻訳:Ikuyo. W)

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