日本語もそうですが、英語でもどんどん新しい言葉が登場したり、単語の意味が変わってきます。最近、850の単語と意味がメリアム=ウェブスター辞典オンライン版に加えられました。その中には、アメリカではかなりおなじみになってきた単語があります。
【CRYPTOCURRENCY】
ここ1、2年でぐっと見ることが増えたこの単語、クリプトカレンシー。定義を明確にするため、辞書入りです。「crypto」は「暗号」という意味なので、厳格にいうと「暗号通貨」なのですが、日本語では「仮想通貨」と訳されています。
【UNICORN】
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ユニコーンといっても一角獣ではありません。この単語に加わった新しい意味は、10億ドル(約106億円)以上の価値があるベンチャー企業のことだそうです。架空の動物の名前がついているぐらいだからさぞかし珍しいのだろうと思いきや、「World Economic Forum」によると、2017年には世界で57企業がユニコーンに。これまでには、Facebookやインスタグラム、テスラなどがユニコーン認定されています。
【MANSPLAIN】
これもアメリカではよく耳にするようになりました。manとexplainを組み合わせた造語です。日本では、マンスプレイニングがよく使われるようになりましたね。
辞書に加わった意味は、「to explain something to a woman in a condescending way that assumes she has no knowledge about the topic 」。女性に対して、男性が上から目線の説明をすること。聞き手の女性が知りたくもないのにやたらにうんちくを傾ける男性にも使えます。
これに対して、女性が同様の説明をすることを表した「womansplain」という造語も生まれていますが、こちらはまだ辞書入りするほど定着していないようです。
【HATE-WATCH】
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メリアム=ウェブスター辞書によると2008年に初登場したこの言葉。初めてこの単語を見たとき、「crime watch(犯罪が起きないように住民が見回ったり監視すること)」と同じように、ヘイト行為を防止するための監視だと勘違いしてしまいました。
本当の意味は、映画やTV番組などをけなしたりバカにするのを楽しみながら観ること。これはわたしには理解できないのですが、そういう視聴の仕方もあるからこその新単語辞書入りとなりました。
【BROADBAND】
ブロードバンドといってもインターネット接続ではなくて、新しく加わった意味は「the emotional or mental capacity necessary to do or consider something」、何かをするのに必要な精神的な力量や能力のこと。ブロードバンドがあるねと言われたら、褒め言葉ですね。
【SILVER ALERT】
これは、アメリカのほとんどの州にある警報システム。認知症などのある高齢者が行方不明になったときにこのアラームが出されます。ハイウェイの電光掲示板には車種、ライセンスナンバー、どこの警察に連絡すべきかなどが表示され、目撃者からの情報を募るようになっています。
一方、とくに誘拐かもしれない子どもの行方不明には、アンバーアラート(AMBER Alert)という警報システムがあります。こちらは、日本のスマホでも警報設定がオンになっていたら、アメリカ滞在中には警報が鳴ります。
【WORDIE】
言葉や言語が好きな人、word loverの意味です。食べ物が好きな人をFoodieと言うのと同じ理屈のようです。
Wordieでなくとも、新しい単語はときどきチェックして、語彙に加えておきたいですね。
[Merriam-Webster ,World Economic Forum]
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