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CONFERENCE:MASHING UP vol.1

セクシャルな喜びを語り合える土壌を。ジャネット・リーバーマン [MASHING UP]

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2018年2月22〜23日トランクホテルで開催されたビジネスカンファレンスMASHING UPに、MIT出身のエンジニアでセックストイ・メーカーDame Products(デイム・プロダクツ)を立ち上げたジャネット・リーバーマンさんが登壇。アーティストのスプツニ子!さんとのスポットライト・トークを終えた直後のジャネットさんに、バックステージでインタビュー!

——2日間にわたるMASHING UPは、あなたのセッションで始まりました。普段は、女性同士でもなかなか声に出して話す機会がないセクシャリティの話題は、まさに今回のテーマであるUnleash Yourselfに重なって、刺激的な内容でしたね! MASHING UPというビジネスカンファレンスイベントに関して、どう感じていますか?

ジャネット・リーバーマン:とてもワクワクしています。関係者も来場者の皆さんも、大変に熱心ですね。皆さんと一緒に仕事ができていることは、ポジティブな経験です。エキサイティングなアイディアが飛び交っていますし、会場の熱気をひしひしと感じています。

実体のないタブーに恐れないで

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——あなたはデイム・プロダクツのエンジニアとして、製品開発を通して、世界のあり方を変えようとしています。デザイン面と機能面の両方に優れたセックストイを世に出し、広くプロモーションする。そうすることで、女性が快楽を追求することを“あたり前のこと”として語れる土壌をつくり、性に関する人々の認識を大きく変えていこうとしていますよね。仮に、性についてタブー視する風潮がなくなったとして、次なるミッションはありますか?

ジャネット・リーバーマン:そうですね……実際は、セックストイで実現したいことをやりきるまでに、まだまだ長い時間がかかると思っています。米国出身の私たち(デイム・プロダクツ:協同経営者はアレクサンドラ・ファインさん)は、現段階ではまだ自国のマーケットに注力しているところです。

国外で展開する場合、考え方が似ている英語圏やそれに近い国々では比較的売りやすいでしょう。でも、他の文化圏では状況は変わります。それぞれの国や地域で違うものの見方がありますし、私が生きているうちにタブーがなくなる日が来るのかどうか、ちょっとわかりません

セックストイに関するタブーに関してもう少し突っ込んだ話をします。これまでいろんな人と話をしてみて感じたことですが、ほとんどの人は、自分自身はセックストイに対して抵抗はないけれど、他の人はきっと抵抗を感じているはずだと考えています。つまり、実体のないタブーを恐れて、オープンに語れていない状況があるのだと思います。

“ひっかかり”にビジネスチャンスがある

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——MASHING UPには、あなたのように自分のアイディアを活かしてビジネスを展開したい、それによって世界を変えたいと考えている女性たちも多く集まっています。そのような起業したいと考えている女性、特に若い世代に伝えたいアドバイスは?

ジャネット・リーバーマン:自分自身の生活を振り返ってみると、ビジネスにつながるヒントが見つかります。社会常識や周りに一生懸命に自分を合わせてしまい、窮屈になっていないか? 自分自身を偽ってはいないか? 自分のやり方が間違っていると負い目を感じていないか? そうしたものを洗い出すことで、世界を良くするアイディアの種が見つかるでしょう。

また、自分なりのやり方で能力をフルに発揮する道筋が見つけられるかもしれません。既存のモノやサービスなども使いにくかったり、ひっかかりを感じたりする部分は全てチャンスです。自分が自分でいられるための道を探ることが、ビジネスにつながるのです。

ジャネット・リーバーマンさん(Dame Products・CTO)

女性/カップル向けプロダクトのスタートアップを立ち上げた元MIT出身のエンジニア。2007年に機械工学士を取得してMITを卒業した後、メーカー企業でエンジニアとして活躍。 家庭用電気製品に精通し、「バイブレーターは、良質な消費財としてあるべき形で開発、製造、販売されていない」という信念のもと、 世の中で起きて欲しいと願う変化を自分が主導すべく、2014年にビジネスパートナーのアレクサンドラ・ファインさんと共にDame Productsを設立。

SPOTLIGHT TALK - NYミレニアル世代女子が作った! 社会を変える「女性のための」プロダクト

MASHING UP 2018年2月22日 13:10-13:40 @トランクホテル 1F/Janet Lieberman(DAME Product)、スプツニ子!(アーティスト)

取材/カフェグローブ編集部、通訳/野澤朋代、撮影/野澤朋代(1枚目)YUKO CHIBA(セッション)

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