仕事に、プライベートに、PCやスマートフォンが必要不可欠な生活のなかで肩や腰のコリに悩んだことがない人は、むしろ少ないのでは。運動やマッサージなどなんらかのケアができればよいのですが、忙しいビジネスパーソンは、つい長期化させてしまっている人も多いでしょう。
パナソニック株式会社が実施した「ビジネスパーソンのコリ事情」調査によると、コリを「負債」化させてしまった負債歴はなんと平均 8.53年! コリ負債者にならないための方法を探ってみました。
「コリ」のピークは金曜日の午後
まず、日常的に「コリ」を感じる体の部位について聞くと、1位は「肩」(89%)、2位は「首」(72%)、3位は「腰」(46%)と定番の場所があげられました。次に「コリ」をよく感じる曜日や時間も聞いてみると、「コリ曜日」は「金曜日」(78%)、「コリ時間」は「15時~16時台」(27%)が最多に。やはり一週間の疲れが蓄積する金曜日の午後に感じるようです。
さらに、平日(月曜日~金曜日)に「コリ」を感じる人の割合は平均67%であるのに対し、週末(土曜日~日曜日)の平均は44%と、なんと20ポイントも開きがあります。ついつい気を張る平日には、身体にも負担がかかりがちなのがわかりますね。
猫背が最大の「コリポーズ」
では、どのようにすれば少しでも「コリ負債」を軽減することができるのでしょうか。
平日・休日でそれぞれどんな体勢の時に「コリ」を感じるか、コリを感じるポーズ=「コリポーズ」についてたずねてみると、平日1位は「PCを長時間猫背で見る・作業する」(66%)、休日では1位「スマホを長時間猫背で見る・作業する」(40%)でした。
平日、休日ともにPCやスマホの前で長時間作業する「PC地蔵」「スマホ地蔵」状態が、ビジネスパーソンの2大「コリポーズ」といえそうです。
肩コリのメカニズムとは
専門家によると、肩コリは、通常は僧帽筋(肩甲骨についている筋肉)の筋疲労によって起こる場合が多いのだそう。僧帽筋が引っ張られ、首が前方に引っ張られて集中性の収縮が起きると、筋肉にとっては負荷がかかった状態になります。そのため血流が悪くなり、虚血状態を引き起こすと痛み物質が発生しやすくなるのです。
特に筋力がない女性の方がより起きやすいので、重い荷物を持つ「ヘビーショルダー」にも注意したいものです。
また、視力の弱い人はあごを突きだして画面をよく見ようとするクセがついている人が多く、「コリ」に悩まされがち。メガネやコンタクトの度数などにも、あらためて気をつけたいところですね。
つまり「コリ負債」を早急に解消するためには、なにより血行を改善して疲労や痛みの物質を流すことが重要。8年以上も「負債」を抱えていては、その利息(負担)だって相当なものです。大きな利息を払う羽目になる前に、運動やストレッチなど自分にあった継続的なケアの方法を改めて考えるべきなのかもしれません。
[パナソニック株式会社1, 2]
photo by Shutterstock

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