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#15 すべてを忘れて、陶芸で心のデトックス【青木貴子のワードローブ】

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陶芸なるものに心を惹かれ、ちょっとかじってみたのはかれこれ15年ほど前。

無から有を作り出したい!などという大それたことを考えていたわけではないけれど、オリジナルがカタチになるというのは素敵なことであるなと思い立ち、週に一回カルチャースクールでの陶芸コースという本当にお気楽な感じの教室に通い始めた。

これが始めてみると実に楽しくて、驚いた……!

まず土を捏ねる。捏ねれば捏ねるほどもちろん素地として良くなっていくのだが、結構力がいる。自然一心不乱な境地になるわけだけれど(ならざるを得ない、笑)、これが実に心地が好い。その瞬間は土を捏ねることしか考えない、ちょっとした無我の境地(対土以外)に陥る。

普段生活をしていても、仕事以外のことで集中しきるということはなかなかなかったりする。仕事のことも、プライベートで考えなきゃいけないこととかもぜーんぶ忘れてしまえる、これは凄いことである。

世界に一つしかない、自分だけの陶器

そして捏ねた後は、成形に集中。

その次は形を整えるために削り、釉薬を施し(簡単に言うと色をつける)、その後は本焼き。釉薬の定着具合によって色の発色も出方も予測がつかない!最後の最後、出来上がるまで集中と興味が削がれない。

そしてそして、焼きあがった陶器はまぎれもなく世界に一つしかないものだから感慨ひとしお、なのである。 どんな色になっても形になってもご愛嬌、我が子可愛さでこの世に出来上がってきてくれてありがとう!と言う気持ちに。やはり、自分好みのものを目指して作っているので、気に入らないわけがない。

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そしてなんだか妙に味があるものが出来上がったので、我が家の食卓で大活躍。器に味があるので、料理が映えるという嬉しいメリットも。そして人を家に招いておもてなしをする際には、カンバセーションピースとしても大きな役目を果たしてくれる。

忙しくなって少しお休みをしてしまったけれど、作品を作りためて展示会でもしてみようかなという秘かな野望を持って(妄想レベルですが、笑)また今年は作陶に戻ってみたいなと思う。 私にとって陶芸は、集中できるから精神統一やストレス発散にもってこいの趣味となった。

没頭できる趣味で毎日に彩りを

陶芸以外に茶道や香道、書道なども集中する気持ち良さがある。毎日の料理作りにもそんな側面が。サーフィンやダイビング、スイミング、乗馬やテニス、ランなどなど、身体を動かす系は集中できるものがたくさんありそうだ。

没頭できる趣味を持つ。

楽しい人生を送るために、大人の女性は是非とも我を忘れる趣味を持つべきである。なぜならそれは心のデトックスにつながるから。

無心になる=純粋な無邪気な心を取り戻す。心も身体も無心な喜びに触れる、それはフレッシュさを取り戻すためのいちばんの特効薬となってくれるのだから。

撮影/柳原久子

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青木貴子
スタイリスト。ファッション誌、広告で幅広く活躍する。著書に『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)、『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)が。インスタグラム

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