アイディアが浮かび、健康体も目指せてしまう、魔法のような椅子があります。
「ing」と名づけられたこの椅子は、身体の微細な動きに合わせ、座面が前後左右、360度自由に揺れる設計。
「コクヨ」が開発した「ing」。より身体を自由に動かせる「ラテラルタイプ」、背もたれに身体を預けながら動かせる「バーチカルタイプ」ともに88,000円〜(税別)。
リラックスと集中力をもたらし、思考力を高める
人が思考をめぐらせるとき、リラックスと集中ができる環境が必要となります。クリエイティビティを高めるには思考の解放が、そして思いついたことをまとめるには集中力が求められるからです。
ingに座って揺られている際の脳波を調べたところ、60分間で、7割の人に安静状態に分泌されるα波、6割の人に能動的で活発な思考や集中に関連するといわれるβ波の増加が認められました。創造性テストを実施したところ、有用なアイディアの発想数が一般的な椅子に座っているときよりも13%アップすることがわかったのだとか。
「集中とリラックスをバランスよく、継続的に行うことで脳が活性して、仕事のパフォーマンスが向上します」(ニューロスカイジャパン 生体信号研究者 政吉貞雄さん)
座った人の骨盤角度に追随し、背骨のS字にフィット。体格や姿勢に応じて座面前部が折れ曲がるため、小柄な人でも太ももの裏にかかる圧迫が少ない。
ちなみに創造性と集中力が高まるということから、以前、ウォーキング会議なるものが注目されました。歩くだけなので簡単ではあるものの、暑い夏、寒い冬は避けたいですよね……。でも、ingは座りながらにして心地よいリズムを生むことで、ウォーキング会議に匹敵する効果をもたらしてくれます。
座りながらにして動くことで健康面もサポート
「The descriptive epidemiology of sitting(座ることに関する記述疫学)」によれば、日本人成人の平日の総座位時間の中央値は1日7時間。これは世界の主要20か国でもっとも長いもの。また、長時間座位による健康リスクも指摘されています。ただ、これらの結果だけをみて、長時間着座は身体に悪いから立位で仕事しよう、と決めるのは拙速。なぜなら問題なのは、ずっと同じ姿勢でいることだから。
ingはこの問題も解決します。座面の揺れにより身体の動きが自然に引き出され、肩や腰の筋肉活動が発生。座りながらにして運動効果が得られます。カロリー消費量にすると、ingに揺れながら座って4時間デスクワークを行うことは約85kcalの消費に相当し、ウォーキング約1.5kmと同等というから驚き。
「座面が自由自在に動くため、骨盤をフレキシブルに動かすことができます。また、まっすぐにバランスをとって座ろうとするため、普段は使わない体幹も鍛えられると思いました。ちょっとした隙を見つけて、腰をまわしたり、上半身をひねったり。多忙な毎日を過ごすワーカーも、気が向いたときに気軽に運動ができますね」(ピラティスstudio-emi代表 千葉絵美さん)
座面が常に揺れながら身体の動きに追随し、体圧が分散される。
人間の身体は、動くためにつくられています。社会・経済活動のためとはいえ、1日の多くの時間をデスクワークに費やすことが、身体本来の機能に反することは想像に難くありません。ingで座ったまま身体を動かすことは、忙しい現代人が身体のためにできる最大限の譲歩なのかもしれません。
ing
電話:0120-201-594(コクヨお客様相談室、平日9:00〜17:00)
[コクヨ]

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