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恋に生きた奇跡の歌姫ダリダ。ぶれない女性の生き方

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何事も光があれば影があるものですが、その様子が浮き彫りにされる代表格と言えばエンターテイメントの世界。華やかであればあるほど、裏に隠された知られざる真実には誰もが興味がそそられてしまうものです。そこで、時代と愛に翻弄されながらも強く生き抜いた実在の女性歌手を描いた映画『ダリダ~あまい囁き~』をご紹介します。

世界を虜にしたスターの知られざる人生とは?

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1960年代のフランスで、社会現象を巻き起こした歌姫ダリダ。ミス・エジプトに輝いたこともある美貌と類まれなる歌唱力で一躍スターとなる。ゴールドディスクを受賞し、歌手としての成功は収めるものの、私生活では女性としての幸せを掴むことができないまま。出会いと別れを繰り返し、傷だらけのダリダだったが、ステージの上では輝きを失うことなく、観客を魅了し続けていた。しかし、限界に近づきはじめていたダリダは、ついにある決断をすることに……。

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ダリダの名前を聞いて懐かしい気持ちになるのは、おそらくCafeglobe読者の親世代かもしれませんが、これまで日本でもカバーされた曲はいくつもあり、知らぬ間に耳にしているという人も多いはず。なかでも「♪パローレ パローレ」のフレーズで始まる曲(ダリダ&アラン・ドロン『あまい囁き』)は、誰もが一度は口ずさんだことがあるのでは?

本作では、そんな彼女の名曲をじっくりと味わえるだけでなく、スター歌手ダリダの波乱に満ちた人生の一部始終を堪能できるのが見どころ。これまでも、過去をたどればエディット・ピアフやマリア・カラスといった数奇な運命にもてあそばれた歌姫たちは存在していますが、ダリダもまさにその一人といえます。

どんなことも“人生の糧”にしてしまうダリダの生き様

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イタリア系移民の家系としてエジプトで生まれ、幼い頃に目の感染症を患ったり、早くに父親を亡くしたりするなど、つらい幼少期を過ごしたダリダ。しかしその後、隠れていた美しさと歌手としての才能が開花し、人生が一変します。

と、ここまではシンデレラストーリーのはじまりのようですが、そこでダリダの運命を大きく左右してしまうのが、恋愛体質である彼女の生き方。情熱的な恋に身を焦がしては辛い別れを味わうということの繰り返しではあるものの、自身の恋愛経験を曲に反映させて数々の名曲を生み出すなど、ただでは起き上がらないのがダリダ流。最上級の幸せと苦しみの両方を知っているからこそ、リアルな感情を乗せた歌声で曲をさらに輝かせ、世界中の人々の心を揺さぶり続けたのです。

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とはいえ、「大人になってまで傷つきたくない! 」と恋愛に臆病になっている人にとっては、傷つくことも恐れずに真正面からぶつかっていくダリダの姿に痛々しさを感じる人もいるかもしれません。しかし、その一方で感じるのはある種のうらやましさ。

それは、ダリダが恋愛にも仕事にも、どこまでも自分の気持ちに正直に生きようとしているからこそ。スターとしてつねにスポットライトを浴びながらも人間くさく、もがき続けるダリダの姿を目の当たりにすると思わず込み上げてくるものがあるはずです。

何事も恐れない女性の強さと美しさに驚嘆

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現在、パリのモンマルトルにはダリダの胸像がありますが、彼女の胸を触ると幸せになれるといわれており、世界中から観光客が集まっているのだとか。自身は「普通の幸せ」を手にすることはできなかったけれども、代わりに多くの人を幸せにしたダリダの姿はいまなお変わることなく、存在し続けているのです。

何度つまずいても、何度転んでも、何度でも立ち上がる力を誰もが持っているのだと教えてくれるダリダ。自分を守ることもときには大切ではあるけれど、傷つくことを恐れるあまり安全な道ばかりを歩いていると、人生のなかにある“醍醐味”を見逃してしまうこともあるかもしれません。苦しみさえも強さに変え、自らの手で運命を掴んだ美しい歌姫の人生をぜひスクリーンで体感してみては?

シネマから学ぶ一言

——自分に嘘をついて安全な道を行くよりも、自分に素直になってつまずく方が得るものは大きい

『ダリダ~あまい囁き~』

監督・脚本:リサ・アズエロス
出演:スヴェヴァ・アルヴィティ、リッカルド・スカマルチョ、ジャン=ポール・ルーヴ、 ニコラ・デュヴォシェル、ニールス・シュナイダーほか
2018年5月19日(土)角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
配給:KADOKAWA
http://dalida-movie.jp/

© 2017 BETHSABEE MUCHO-PATHE PRODUCTION-TF1 FILMS PRODUCTION-JOUROR CINEMA

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志村昌美
映画宣伝マンとして洋画や邦画の宣伝に携わったのち、ライターに転向。イタリアとイギリスへの留学経験を経て、日・英・伊・仏のマルチリンガルを目指しながら、現在は海外ニュースや映画紹介、インタビューなどを中心に女性サイトや映画サイトで執筆中。女性目線からみたオススメの映画を毎月ご紹介していきたいと思います! 日々の試写の感想などをつぶやき中:https://twitter.com/masamino_19

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