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- 未来の社会が塗り替わる。ハイパーループはこんな乗り物 [MASHING UP]
2018年2月22〜23日にトランクホテルで開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」。Unleash Yourself (自分自身を解き放とう)のテーマの下、多彩なセッションやワークショップが繰り広げられました。カフェグローブはイベントに密着取材、パワフルな現場の様子をレポートします!
MASHING UPに超高速交通システム「ハイパーループ」の商用化に向けて開発を進めている、ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ社のCEO、ダーク・アルボーンさんが登場。近い将来、輸送の概念をガラリと変えることになるであろう「ハイパーループ」について、そしてアルボーンさんが描く未来のビジョンについて、リスナーを引き込むプレゼンテーションが行われました。
都市と都市を音速で結ぶ新しい交通手段
ハイパーループとは、真空のチューブのなかをカプセルで移動するという、まさにSFのような交通手段です。空気抵抗や摩擦がないため音速での移動が可能で、たとえば羽田〜成田間なら、たった数分で結ぶことができます。
ハイパーループのエネルギーは、風力などの代替エネルギーが中心。環境への負荷を減らし、大都市の深刻な交通渋滞を解消し、そして人々を移動のストレスから解放する、画期的なシステムとして期待されています。
技術的な問題はクリアし、すでに商用化に向けてのカウントダウンにはいっているというから、なんともワクワクする話。スクリーンに映し出されるハイパーループのイメージ映像に胸が高鳴ります。
ネットワークの力で不可能を可能に
これまでにない輸送システムが驚くべきスピード感で実現されようとしているわけは、「クラウドソーシングをフル活用していることにある」とアルボーンさんは明かします。クラウドソーシングとは、不特定多数の人をネットワーク化し、さまざまなアイデアを募る手法のこと。資金調達からマーケティングの方法、乗客の利便性まで、すばらしいアイデアが集まり、ブラッシュアップされています。
「5年前に着手したときには不可能だと言われていましたが、これが答えです。誰もやったことがないというのは、今までの人が解答を見つけられなかっただけで、できないというわけではないのです」。多くの人とチームを構築し、柔軟にアイデアを吸い上げることが、不可能と思われたプロジェクトを可能にした、とアルボーンさんは語ります。
「3年後にはみなさんも乗れると思います、ぜひ乗って見てください!」とアルボーンさん。なんと運賃は無料にすることを考えているそう。「チケット式が正しいビジネスモデルだとは思わないし。違う収益の上げ方があると考えています」
移動時間も、移動中の過ごし方も、運賃さえも、すべてを新しい時代へと塗り替える大変革! ハイパーループのある日常は、もうすぐそこまで来ています。
未来のトランスポーテーションシステムは社会をどう変えるのか
MASHING UP 2018年2月23日@トランクホテル 1F/DIRK AHLBORN(Hyperloop Transportation Technologies, Inc. / JumpStarter Inc.)
撮影/今村拓馬、取材・文/浦上藍子
※記事の一部を修正しました(2018.5.13)

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