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Re:Study ー今、必要な学びー

90%の働く人が「学びたい」理由、でも「学べない」理由

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リカレント教育って何?

リカレント教育とは、一言でいえば「生涯学習」のこと。2017年12月に発表された安倍政権の「人づくり革命」における、4つの施策のうちの1つです。人生100年時代に向け、教育機関を卒業した社会人が、生涯にわたり学び直しを行えるような教育システムの充実を目指しています

近年では、学校を卒業し、社会人になっても自発的な学びを続ける人が増えてきました。 今、「リカレント教育」という取り組みはどう捉えられているのでしょうか。エン・ジャパン株式会社が、同社運営の転職メディアを利用している35歳以上のユーザーに対して実施した、「リカレント教育(学び直し)調査」の概要をご紹介しましょう。

90%以上が「学びたい」と回答

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「リカレント教育を受けたいですか?」という問いに対する回答

まず、「今後リカレント教育を受けたいか」という質問には、90%の人が「受けたい」と回答。具体的に学びたいこととしては、第1位が「英語などの語学力」(58%)、第2位が「経営・ビジネスに必要な知識や能力」(57%)、第3位が「専門的な資格の取得」(48%)と、語学、経営・ビジネスの知識、専門資格といった常に人気のテーマが上位となりました。

「リカレント教育を受けたいと思ったきっかけ」について聞いてみると、「今後の人生を有意義にするため」という回答がもっとも多く、「就職や転職のため」という理由を上回る結果に。

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「リカレント教育を受けたいと思ったきっかけはなんですか?」という問いに対する回答

さらに、「健康年齢のみならず、社会貢献年齢の長寿化も実現する必要がある」などの回答もあり、人生100年時代に向けて先を見据え、課題を自分ごととして考える人が増えていることがわかりました。

今回の調査を受けて、人々の学ぶ意欲に応えるようなシステムである「リカレント教育」は、おおむね好意的に受け取られていると言ってよさそうです。

課題は費用、そして時間

とはいえ、忙しいビジネスパーソンにとって、継続的に学び続けるのは大変なこと。「リカレント教育を受ける上での課題は?」という質問には、「学費や受講料の負担が大きい」(73%)、次に、「勤務時間が長くて十分な時間がない」(48%)という答えが挙がっています。 学び直しへの関心は高いものの、リカレント教育の普及にはまだまだ課題があるようです。

機会を上手に生かせる自分に

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企業の副業解禁の動きなどにも見られるように、働き方は急速に多様化してきています。

刻々と変化する社会状況の中で、様々な経験や多角的な知識を得ることはチャンスをつかむ助けになると言えそう。日々学び成長し続けることは、自身の自信にもつながり、柔軟に新しいことに対応する力にも結びつきます。

費用や時間など、リカレント教育の普及にまだ課題があることは事実。けれども、これが当たり前のものとなっていくことで、長寿となった我々の人生も、豊かで充実したものになっていくのではないでしょうか。

「生涯を通じた学び」が皆の権利として保障され、多くのチャンスやチャレンジへと繋がっていく。そんな社会を想像すると、なんだかわくわくしてきませんか。

エン・ジャパン株式会社

Image via Getty Images

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小林聖
インターネット黎明期よりIT業界にてさまざまな業務に関わる。多くのWEBメディアや携帯サイトのコンテンツ制作を経験したことから、ライターに。 過去にオランダに四年、香港に三年半生活。現地ローカル企業での就職もあり、さまざまな文化に触れた経験を生かしてグルメや旅、ラグジュアリーホテルなどの記事を担当。 プライベートはむしろアナログを好み、漫画より小説、テレビより映画を偏愛。また普段から着物を愛好し、普段着物研究家を自称。日常で着物を着る人を増やしたいと、ブログでの情報発信や普及活動も行っている。 http://www.daily-kimono.tokyo/

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