健康促進のために、普段の生活から気軽にウォーキングを取り入れよう。
スポーツ庁が、そんな呼びかけとともにスニーカー通勤を推奨する発表をしてから半年が経ちました。
映画で憧れたNYのスニーカー通勤
スニーカー通勤といえば、すぐに思い出すのが1988年の映画『ワーキング・ガール』です(恐ろしや30年前!)。
カーリー・サイモンによる主題歌『ステップ・バイ・ステップ』のPVでは、ヒロインたちがスニーカーを履いて通勤電車に揺られるシーンが垣間見られます。
「かっこいい!」と思ったものの、真似するに至らなかったのはその必要がなかったから。当時、著者は服装自由、スニーカーを履いての業務もまったく問題なしという職場にいたからなのでした。
そして、スニーカーで通勤しオフィスではパンプスというニューヨーカーたちの姿に、日本とは逆だと思ったものです。日本では、オシャレ靴で通勤し、オフィスに出社次第つっかけタイプのサンダルに履きかえる、なんてパターンがけっこうありますよね(とくに制服のあるオフィスでは、そんなイメージです)。
車通勤のときはどうしてる?
さて、ニューヨーク市を代表する電車通勤は、アメリカ全土からみると例外的といえます。全国的にみると、アメリカの大多数の人は車通勤。運転時とオフィスでシューズを分けている人も多く、夏ならビーチサンダルを含むサンダル類が人気。ヒールのある靴は運転しにくく危険なので、わたしも仕事でパンプスが必要なときは、フラットシューズで運転して、あとでパンプスに履き替えるようにしています。
ハイブランドも。盛り上がるスニーカー市場
スニーカーといえば、定番は「コンバース」や「ヴァンズ」などの老舗、「リーボック」や「Keds(ケッズ)」。「ナイキ」や「ニューバランス」などのスポーツメーカーからは、機能性も高くデザインもスタイリッシュなスニーカーがどんどん登場しています。
それにいまでは「グッチ」や「ルイ・ヴィトン」といったハイブランドもスニーカーを展開し、ショーでもスニーカを履きこなすモデルも目にするようになりました。
こちらはキャサリン妃のお気に入りの「スペルガ」のスニーカー。シンプルなデザインで履きやすそう。きれいな色が揃っているのにも注目です。いまでは素材やデザインもよりどりみどり。
通勤スタイルって自由じゃない?
2011年の東日本大震災以来、万が一のときに歩けるようにと、会社にスニーカーを置くようになった東京の友人がいます。たしかに長距離を歩くにはスニーカーがベスト。
政府が通勤にスニーカーをわざわざ勧めるということは、従来、スニーカーは通勤にはNGという暗黙のルールがあったことの裏返し。日本では公共の交通機関を使うことが多いので、他人の目も気になりますし、TPOを考えなくてはならない場合もあるでしょう。
でも、通勤中は勤務時間ではないし、スタイルはその人の自由なはず。スポーツ庁のキャンペーンでスニーカーで通勤する人は増えるのでしょうか。ひとまず、通勤シューズの選択肢が増え、スニーカー通勤が社会的に受け入れられそうな動きは歓迎したいです。

イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。