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ガールズパワーでテックを変えちゃお! トップモデルなリケジョの挑戦

The New York Times

トップモデル、カーリー・クロスさん(25)が2018年3月、ニューヨーク・ソーホーのラファイエット通りにあるアットホームなオフィスに4人の少女たちを招きました。彼女がファッションとマルチメディア、それから慈善活動をミックスさせた事業「クロッシー(Klossy)」を運営しているオフィスです。

ネイビーブルーのブレザーに黒のタートルネック、クロップドジーンズを合わせた装いのクロスさんはさっそうと、少女たちが着ている黄色いセーターやコンバットブーツを褒めながら、彼女たちにハグします。「最初に会った時から、みんなずっと成長したと思うわ」。

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モデルのカーリー・クロスさん。2018年3月8日、ニューヨークのオフィスで(George Etheredge/The New York Times)

少女たちが招き入れられたのは、ブロンズのシャンデリアとモダンアート、花束で飾られた会議室。木のテーブルを囲んで座った彼女たちは少々、舞い上がっているようです。「みんなとただ遊ぶだけではなくて、あなたたちには私たちの大きな発表の一部になってほしいの」とクロスさん。「あなたたちのために、私たちはこのプロジェクトを成長させ続けたいと思っています」。

クロスさんが話題にしたのは、2015年から彼女が続けている少女のための学習キャンプ「コード・ウィズ・クロッシー」。女子をエンパワメントし、テック界のリーダーになってもらうためにプログラミング講座を開催しているのです。少女たちの間を歩きながら、2017年の夏にこのキャンプに参加してから何をやって来たか、クロスさんは彼女たちに質問しました。

名門プリンストン大に入学、マイクロソフトでインターン

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モデルのカーリー・クロスさんと、プログラミング講座「コード・ウィズ・クロッシー」に参加する少女たち。2018年3月8日、ニューヨークのオフィスで(George Etheredge/The New York Times)

最初に発言した18歳のバレリア・トーレス・オリバレスさんは、ニュージャージー州プリンストンから参加。名門プリンストン大学の試験に受かり、これからコンピューター・サイエンスを専攻する予定だと言うと、部屋中に歓声が広がりました。同じキャンプに参加した妹のキャラさん(14)も、プリンストンの公立図書館でプログラミング講座に通い始めたそうです。「ガールズオンリーの講座にしているので、女子生徒たちが安心できる環境なんです。男の子たちがいたら、もっと難しい」とバレリアさんは言いました。

ホープ・ダナーさん(19)はマイクロソフトのインターンシップで、コンピューター・サイエンスの課程を修了したそう。ビクトリア・ジョンストンさん(17)は、プログラミングを使った活動を模索したいと言います。「ファッションと色んな人たちのパーソナルなストーリーを組み合わせたユニークなドキュメンタリー・シリーズを製作しています。それから、自分の殻から外へ出ることも学んでいるところです」とジョンストンさん。クロスさんは明るい表情で「みんな、すごいわね」と満足げです。

モデル業で出会ったシリコンバレーのリーダーたち

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George Etheredge/The New York Times

故郷のセントルイスで出演した慈善のためのファッションショーで見いだされ、モデル業を始めて11年。今やクロスさんは「オスカー・デ・ラ・レンタ」や「カルバン・クライン」、「ベルサーチ」といった一流ブランドの顔です。仕事で旅をするうちにシリコンバレーの起業家たちと親しくなり、テクノロジーがどのように社会を変えているのかということに目覚めました

「インスタグラムの創始者、ケビン・シストロム氏と会った時のことを覚えているわ。私はこう言ったの。『あなたが作った製品は、何億人もの人に触れている。私はその言語とスキルを学びたい」

その後、クロスさんはロウワーマンハッタンにあるプログラミング学校「フラティロン・スクール」で2週間のコースに参加。「Ruby」というプログラム言語を使ったウェブアプリの構築を学びました。実は以前から、物事がどうやって動くのかに興味があったと言います。「サイエンスと数学はいつも好きだったの。モデルになるずっと前、学生だったときに得意だった分野なのよ」

25都市、50カ所でキャンプ。今年は1000人が参加予定

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George Etheredge/The New York Times

次の年にクロスさんは、少女を育成するプログラミング講座をフラティロン・スクールで立ち上げました。今では25都市50カ所のキャンプに発展。今年の夏は1000人の少女たちが、Webページを作るために基本となるHTMLやCSS、RubyやJavaScriptといったプログラミング言語の他、バーチャルリアリティ(VA)プログラムやゲーム・プログラム、人工知能(AI)についてまで学ぶ予定です。

「アメリカの15歳の少女たちがこうしたことを経験し、それを活かして実際のプロジェクトに参加して行けたら素晴らしいわ」とクロスさん。「彼女たちは世界に対する視点が違うから、私たちの未来のアルゴリズムを作っていくはず」

クロスさんの親友の1人は、テニス選手のセレーナ・ウィリアムズさんです。2人はAOLやYahoo!、その他のデジタル・コンテンツ・ブランドを傘下に置くベライゾンの子会社「Oath」の役員でもあります。「セレーナは地球上で最も非凡な女性の1人。さまざまな方法で現状にチャレンジしていて、私はいつも彼女から学んでいます」。

プロモーション動画で少女たちにアピール

ニューヨークのオフィスに招かれた少女たちはそれぞれの報告が終わると小さな別室へ移動し、カウチに集まって座りました。この夏のキャンプへの参加を女の子たちにプロモートする45秒の動画を、スマートフォンで撮影して作ろうとしています。1人ずつ話すのですが、みんな途中でつかえてしまい、その度にちょっと緊張した笑いが起きます。

パーフェクトなセルフィーを撮影するために、クロスさんは長い棒を伸ばし、iPhoneの録画ボタンを押して語りかけます。「女の子たちが自分の味方だったら、何でもできるって思わない? それこそ、今の私が感じていることなの」。

© 2018 The New York Times News Service[原文:Karlie Kloss Teaches Teenage Girls How to Code/執筆:Caroline Tell](抄訳:Tomoko.A)

Klossy

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