社会的な認知も進み、副業を解禁する企業も増えてきました。とはいえ、実際のところどうなのでしょう。
9割近くが興味あり。実際にしているのは3割
エン・ジャパン株式会社が、『エン転職』上の20~40代の正社員3110人を対象に実施した「副業についてのアンケート」結果によると、「副業に興味あり」と回答した人は実に88%! そのうち83%の人が「収入のため」を理由にあげています。
では、「副業経験がある」という人はどのくらいいるのでしょうか。アンケート結果によると副業経験のある人は32%。経験したことのある副業については「アルバイト(接客・販売・サービス系)」(59%)「アンケートモニター・ポイントサイト」(22%)、「ネットオークション・フリマサイト」(15%)となっています。
副業というと、2つの仕事を掛け持ちしたり起業したりというイメージがありますが、思ったよりも身近なことで収入を得ているようです。
「副業に費やしていた時間(週あたり)」は、「5時間未満」が60%と一番多く、「副業で得ていた月の収入額」は、約半数が「10,000円〜50,000円未満」と、本来の仕事のすきま時間をうまく利用していることがわかります。
副業OKの企業は、思いのほか少ない
一方、副業を認めている企業はどのくらいあるのでしょうか。「現在お勤めの会社では、副業は認められていますか」という問いに、「認められている」という回答は13%。「禁止されている」が55%。半数以上の企業ではまだ認められていないようです。テレビや雑誌などで話題になっているほどには、まだ浸透していないというのが実際のところなのですね。
副業をするのに必要なスキルは?
では仮に、勤めている企業で可能になったら、あなたは副業を考えますか? その場合、どのようなスキルを身につけるとよいのでしょうか。
「副業を実現するために、必要だと思うスキル・能力」を経験者と未経験者それぞれに質問したところ、もっとも多かったのは「時間管理能力」(経験者:64%、未経験者:71%)。
たしかに本業との両立を考えれば、効率的な時間管理スキルは必須と言えそうです。面白いことに、副業経験の有無別でみると、経験者は「コミュニケーション能力」(同:38%、26%)を挙げた人が多いのに対し、未経験者は「専門的なスキル」(同:31%、36%)を挙げています。
副業を考える場合、つい専門的な知識がなければと思ってしまいがちですが、周りとスムーズに連携をし、本業に影響がでないようにマネジメントする能力のほうがずっと大事と言えそうです。
[正社員3000名に聞く「副業」実態調査 ―エン・ジャパン『エン転職』―]Image via Shutterstock

Tag
イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。