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チャンスが欲しけりゃ類友にハマるな。それはなぜ?

仕事で「どうもこの人、合わないんだよな……」という人がいると、気持ちも上がらず、パフォーマンスも下がり気味に。しかし、それを悲観するのではなく、プラスに考えることはできないでしょうか?

組織心理学者のトーニャ・メノンは、自身のTEDトーク「素晴らしいチャンスを掴む鍵はまだ会ったことのない人にあり」(日本語訳あり)で、私たちは友人を選ぶとき、いつも自分に似た人を選んでいると指摘しています。「類は友を呼ぶ」ということわざにもある通り、似たようなファッションを好む人、似たような趣味を持つ人などと一緒にいるとラクですよね。ところがメノン氏は、それは「多様な人脈を築く機会を無駄にしてしまうこと」だと言います。

チャンスをくれるのは“合わない人”

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メノン氏は、次のような論文も紹介しています。

社会学者のマーク・グラノヴェッターは、有名な論文『弱い紐帯の強さ』で、人々がどのように仕事を得ているのかを調べました。それで分かったのは、多くの人が仕事を得ているのは、両親や配偶者、恋人といった「強い紐帯」(人間関係)を通してではなく、知り合ったばかりの人という「弱い紐帯」を通してだということです。
「TED」より翻訳引用

相手が自分に近い存在であるほど、人間関係も被っていたり、似たようなものになったりしがちで、そこから新しいチャンスは生まれません。そのため、会いたくない人に会い、関わりたくない人に関わるように自分に強いることこそが、自分の世界を広げることだとメノン氏は言います。

仕事でも好きな人とばかり組んでいると、あなたの評価が今以上あがることはなく、新しい仕事を与えられる可能性も低いかもしれません。反対に、仕事を通して“ちょっと合いそうにない人”とつきあうことは、あなたにとって大きなチャンスにつながるかもしれないのです。

「お願いします」「ありがとう」を忘れない

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では、苦手な人と仕事をすることをプラスに考えたとして、どのようにつきあえばいいのでしょうか。メノン氏によると、まず、自分自身を肯定すること。「この人と私は違うけれど、私は私」という気持ちをしっかり持っておくことです。そして、立場がどうあれ、人と人とのつきあいの中で大切な言葉を忘れないこと

「ありがとう」は他の言語ではどう言うのか、直訳してみるといいでしょう。「ありがとう」はスペイン語、イタリア語、フランス語ではそれぞれ“gracias” “grazie” “merci”で、grace(恵み)やmercy(慈悲)を意味します。信仰の言葉で、経済や取引とは無関係です。
「TED」より翻訳引用

「お願いします」「ありがとうございます」「どういたしまして」。苦手な人が相手でも、こうした基本的な言葉かけだけは忘れないこと。それだけでも、人間関係はずいぶん円滑になります。恐れることはありません。「最初は合わないと思ったけど、この人と一緒に仕事ができてよかった」と思う日も、遠くはないかもしれませんよ。

TED]Image via Shutterstock

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中島理恵
ライター・エディター。埼玉県出身、広島県在住。編集プロダクション、出版社勤務を経てフリーランスへ。旅、食、建築、インテリア、ビジネス、育児、動物など多岐にわたる記事の執筆・編集、翻訳などを手がける。3児の母。

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