「どうして僕たちは自分の心に耳を傾けなければならないのですか?」
その日、キャンプの支度をしたあと、少年はたずねた。
「おまえの心があるところが、おまえが宝物を見つける場所だからだ」
——パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』
ブラジルの小説家パウロ・コエーリョの小説『アルケミスト 夢を旅した少年』からの引用です。1988年に発表されたこの小説は“名著中の名著”として38か国語に翻訳され、世界中で読み継がれています。また、2007年にはアンデルセン文学賞も受賞しています。
羊飼いの少年が、宝物を求め砂漠を超えて旅をするという幻想的なストーリー。途中で出会った人々から、人生や幸せについての深いアドバイスを受けます。
上記は、少年が出会った錬金術師(アルケミスト)のセリフです。人生の壁にぶつかった時に必要なのは、外側に答えを求めるのではなく、自分の心に耳を傾けること。何が自分にとって幸せなのかは、自分自身にしかわかりません。1億人が「○○こそが幸せだ」と言っても、あなたの心が「違う」と言っていたら、違うのです。
[パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』(角川文庫)]
Image via Shutterstock

吉野潤子
ライター・英語翻訳者。社内資料やニュースなどの翻訳者を経て、最近はWebライターとしても活動中。歴史、読書が好きです。
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