Image via Shutterstock
長年義務教育で学び、大人になってからも英会話スクールなどに通うなど、日本人は他国と比較しても多くの学習機会がありながら、英語のコミュニケーション能力は低い水準のままだといわれています。TOEICのスコアを必須スキルとして取り入れる企業も増えてきましたが、高いスコアをマークしている人材であっても、実際のビジネスシーンではうまく活用できないケースも見受けられるようです。
では、どのように学べば、実践的な英語力を身に着けることができるのでしょうか。ダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社が、実際に英語力を武器に活躍しているビジネスパーソン300人を対象に実施したアンケート「Daijob.com 英語習得に関するアンケート調査」から、答えを探ってみました。
海外留学は期間がもっとも重要
まず、もっとも役立った英語学習の手段を尋ねたところ、「海外留学および長期滞在」が最多の58.3%。次いで「友人、パートナー」が7.0%、「英語教材」「小学校・中学校・高校」が共に5.0%、英会話スクールや、オンライン英会話サービスを挙げた人はそれぞれ3.7%、2.0%とすべて一桁台にとどまっています。やはり海外留学のような思い切った手段が一番効果的のように見えますが、そう判断するのは早計。滞在期間別に細かく見ると、また違った結果になるのです。
海外留学・滞在が半年間未満の場合、効果的だと思う方法は「英会話スクール」「英語教材」(共に14.9%)が最も多く、「海外留学および長期滞在」は2.1%にとどまります。けれども、半年間以上1年未満の滞在した場合「海外留学および長期滞在」は41.4%で最も有効な手段へと急激に伸びてくるのです。
それ以上の期間でみるとさらに70%以上。海外留学・滞在の効果が現れるのは少なくとも半年以上の期間が必要だということがわかりますね。
スクールなら2年以上で効果が
最も役立った学習手段として「英会話スクール」を挙げた人の利用期間を見てみると、2年以上が81.8%を占めています。しかし2年未満の人は18.2%、「オンライン英会話」でもほぼ同様の結果であることから考えると、英会話スクールで英語力をつけようと思うなら、まずは2年をめどに継続することが必要のようです。
英語を身につければ、世界が変わる!?
とはいえ忙しい毎日、継続したいと思いながら挫折しそうになることもあるでしょう。そんな時は、英語を身につけるとどんなメリットがあるのか、具体的にイメージしてみてはいかがでしょうか。
「仕事の選択肢が増えた」と回答した人は4人に3人に当たる75.0%、また「活動範囲が広がった」と回答した人も全体の半数以上。年収など直接的な効果は業種で回答にばらつきがありますが、英語を身につけることで公私ともに世界が広がることは間違いないようです。
英語学習でも「継続は力なり」
こうやって見ると、海外留学であっても英会話スクールであっても短期間で効果を望むことは難しいようです。けれども逆に考えれば、それだけの期間きちんと努力すれば、必ず身につくことを表しています。
継続は力なり。なかなか難しいことではありますが、必ず報われるのであれば、今度こそ腰を据えて、チャレンジしてみたくなりませんか?
*こちらの調査結果も読まれています!
・平成生まれと昭和生まれの意識調査、意外な結果に
・副業でもっと稼ぎたい? このスキルがあなたを後押しする

Tag
イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。