スティーブ・ジョブズがコンサルタントについて語っている短い動画を見ました。その中でジョブズは、ずばりこう言っています。
コンサルタントはアドバイスするだけではダメ
(コンサルタントは)自分が勧めたことに責任を持ち、アドバイスがすべての段階でどう実行されるのかを見届けるべきだね。たとえば数年間のような長い期間にわたって、アドバイスに責任を持つ機会があるべきだと思う。
──Youtube「Steve Jobs on Consulting」より翻訳引用
コンサルタントという仕事は、提案だけではなく「フォロースルー」が大事、とジョブズは述べています。つまり、それが採用され、結果につながるところまでを自分の仕事として完了すべし、というものです。
最後まで責任を持つこと
ジョブズのメッセージのキーワードである「follow through(フォロースルー)」。
これは、最後までやり遂げる、きちんと片を付ける、終わらせる、なにかを未解決や未回答のままにしないということです。
アメリカと日本で勤務した筆者の経験では、アメリカで転職してマネジメント職に就いたとき、「フォロースルーをきちんとするなら大丈夫」と、現地スタッフから言われました。
そのとき「えっ、フォロースルーするのってあたりまえじゃないの?」と感じた私。
さらには、チームメンバーから「フォロースルーしてくれてありがとう」と何度か言われたり、フォロースルーをあまりしない同僚も見てきています。
つまり、日本人にとってはあたりまえのように思えるフォロースルーですが、国によっては当然のことでもないようです。
日本人には当然なスキルで差をつけよう
また、世界の働き方を比較したこちらの書籍では、海外でメールの返事がこないことは日常茶飯事という話が紹介されています。
理由はなんにせよ、メールや問い合わせに返事をしないのはフォロースルーの意識が低いと言えるでしょう。逆に言うと、日本でのフォロースルー率は海外に比べると高いのかもしれません(だからこそ日本人は、催促メールを出すときに躊躇したり罪悪感を感じてしまうのですね!)。
ジョブズのこの動画を見て、コンサルタントやマネジメントの立場にある人がきちんとフォロースルーできるのは大事だと、改めてその重要性を感じたのでした。
[YouTube]Image via Gettyimages

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