怒りを感じた時、「いけない!」ととっさに自分を責めたり抑えこんだりしていませんか?
もしそうなら、怒りは本来感じるべきではない、良くない感情だという考えがあるからなのかもしれません。
しかし、テンプル大学フォックスビジネススクールのディアンナ・ゲッデス教授(Deanna Geddes)によれば、「怒りは健全な感情」なのだとか。感じていいのだと認めつつ、うまく対処すれば良いということです。
今回はBusiness Insider Japanの記事から、怒りへの正しい対処法をご紹介します。
距離を置いてみる
頭に血の上った状態でいくら考えても、良い決断はできません。まずは怒りの原因となる状況から物理的に離れて、なおかつ考えるものやめてみましょう。
頭をクールダウンした後に改めて問題について考えてみると、意外とたいしたことではなかったり、自分の勘違いだったことに気付くかもしれません。
自分の中で熱くなり始めているのを感じたら、その状況から離れて落ち着くことをゲッデス氏は勧めている。
(中略)
「怒りを鎮めることで、物事をよりクリアに捉え、はるかに効果的なコミュニケーションが取れるようになります」セッパラ氏は言う。
「深呼吸や散歩、笑える映画を見て気を紛らわせたり、瞑想、運動、祈り —— 落ち着きや物事を見通せる力を取り戻すのに役立つことなら何でもいいです。やってみましょう」
「Business Insider Japan」より引用
怒りを感じている最中は、論理的に考えることが難しくなってしまいます。一度口から出た言葉は取り消せません。感情的になって決定的な失言してしまわないよう、頭を冷やす練習をしてみましょう。
相手を理解しようとしてみる
怒りがヒートアップしている時は、極端な思考に陥りがちです。自分こそが100%正しくて、相手が全面的に(またはかなりの割合で)悪いのだと考えてしまうのです。
しかし、それでは状況が悪化するばかり。「悪気はなかったのかもしれない」「相手にも言い分があるのかも」と相手を理解しようとする努力をすれば、怒りが少しずつ収まるでしょう。
「ほとんどの人は悪意を持って行動しているわけではありません。しかし、わたしたちの多くは間違いを犯し、うっかり他人を傷つけたり、怒らせたりしてしまうのです」
(中略)
Business Insiderで以前取り上げたように、人間関係において怒りを表現する最善の方法は、1) 前向きであること、2) 相手を責めないようにすること、3) 「I statement(「わたし」を主語に、自分に限ったこととして話すテクニック)」を使うこと、4) あなたの物事の見方やニーズを話し合うことだ
「Business Insider Japan」より引用
また、怒りを感じている時の自分自身の態度を反省する習慣も身につけましょう。怒りを感じること自体は自然なことなのでガマンする必要はありませんが、その時の態度は誰でも以下のようになりがちだということを頭の片隅に置いておくと良さそうです。
セッパラ氏によると、人は怒っているとき、信じられないくらい自己中心的になる。そして、自分が正しく、相手が間違っているという証拠を手あたり次第見つけ出そうとする。
状況を解決するためには、こうした行動を避けることが重要だ。
「Business Insider Japan」より引用
「完璧な人なんていない」ということを忘れずに、思いやりを常に忘れないようにしたいもの。相手を責め立てたくなったら、その人の良いところを思い出すようにするとブレーキがかかるでしょう。
もっと詳しく知りたい方は、こちらをチェックしてみてね!
Image via Getty Images

Tag
イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。