株式会社Emotion Techが実施した「お金と時間の使い方、人生の満足度調査」(期間:2018年6月14日〜6月26日 対象:世帯年収400万円未満 828名と世帯年収1000万円以上 76名)。
これによると、人生満足度尺度(SWLS)は年収1000万円以上が400万円未満の平均を大きく上回りました。
ですが、よくよくデータを見ていくと……。
年収がすべてではない?
人生満足度尺度と呼ばれるSWLS(Satisfaction With Life Scale)は、5つの質問に7つのレベルで答えてもらい、その5つの数値を足すというもの。基本的に最高の満足度で35点、平均が18点となります。
【人生満足度尺度SWLSの質問】
1. ほとんどの面で、私の人生は私の理想に近い
2. 私の人生は、とてもすばらしい状態だ
3. 私は自分の人生に満足している
4. 私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきta
5. もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変えないだろう
今回の結果で見ると、全体の平均が17.4のところ、1000万円以上は平均21.2点。400万円未満が15.9点。年収が高ければ満足度が高くなるのは事実のようです。
けれども面白いことに、年収400万円未満でも満足度が平均以上と言える「18点以上」の割合は約38%。逆に、年収1000万円以上でも「17点以下」は約29%も存在しているのです。
幸せになる秘訣は「人間関係」
では、年収に関わらず幸せな人生を送るためにはどうしたらいいのでしょうか。その鍵は、満足度が平均以上だった人たちが何から満足感を得ているかがヒント。
自由回答で「あなたの人生の満足度に影響しているものは何ですか?」と聞いたところ、満足度が高い人があげた特徴的なキーワードは「家族」や「健康」。満足度の低い人だと「お金」や「仕事」というキーワードが並ぶのです。
さらに詳しく分析すると、年収400万円未満だけれど満足度が高い人にとって影響度の高いものは、「家族仲」「休日の充実度」「友人の数や友人関係」。
逆に年収1000万円以上だけれど満足度が低い人にマイナスの影響を及ぼしているのは「異性関係」「手取り給料」「労働時間」でした。
幸せは自分で決める
これらを考えあわせると、年収に関わらず満足度を感じるポイントは「人間関係」のよう。確かに人間関係に悩まず穏やかに過ごせると、幸せを感じることは多いのかもしれません。
もちろん、幸せな人生に必要なものは人それぞれ。「年収が高いから幸せなはず」「お金がないから幸せにはなれない」などとひとつの価値観に囚われすぎず、自分は何を重要視すべきなのか、改めて考えてみてもいいのかもしれません。
[Emotion Tech]Image via Shutterstock

Tag
イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。