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「周りがポジティブだと、私も幸せになれる」という研究結果

The New York Times

あなたは、健康的でハッピーな生活を送るために、プラスになる人と一緒に過ごしている?

健康になりたいと思うとき、多くの人はまず、ダイエットや運動に着目する。しかし科学的には、私たちの幸福は、一緒に過ごす相手からも影響を受けると考えられている。

研究者らによると、健康に関わる一定の行動は人に伝染しやすく、私たちの社会的なネットワーク……対面、またはネット上……では、肥満や不安、幸福度に影響し得るという調査結果も出ている。また、最近発表されたある論文では、人の運動プログラムは、その人の社会的なネットワークに強く影響されると結論づけているのだ。

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Image via Getty Images

ポジティブな人に囲まれていると前向きになれる

そこで思い出したのが、ニューヨーク・タイムズ・ジャーニーズがスポンサーになった船旅「ウェルネス・クルーズ」のパワフルな参加者たち。このイベントには旅好きの人々が集まっていたが、参加者は、がんを患ったり、失明したり、身内を亡くして日が浅いなど、人生でさまざまな試練を味わっていたにもかかわらず、非常に楽観的で快活な人ばかりで、年齢は17歳から90歳までに及んでいた。

ある80代の男性は、糖尿病をコントロールするために、ビーガンのライフスタイルと厳しいエクササイズを自分に課していた。肺がんを克服した50代の女性は、特に難しい運動になると、私が音を上げないよう合間に励ましてくれた。

旅が終わると、私たちは連絡を取り合おうと約束し合った。この経験に元気付けられた私は、これからは運動したり健康的な生活を送ったりするだけではなく、社会生活にも力を入れ、ハッピーな人々と過ごす時間を増やそうという気持ちを胸に抱いて帰途についた。

長生きの人が多く暮らすブルーゾーン

ナショナル・ジオグラフィックのフェロー会員で作家でもあるダン・ビュイトナーは、いわゆる「ブルーゾーン」と呼ばれる長寿が多い地域に暮らす住民の健康習慣を研究している。ビュイトナーによれば、ブルーゾーンに共通しているのは、建設的な友人関係が築かれていることだ。

「友人というものは、食事療法では達成できない方法で、人の健康行動に対して継続的で目に見える影響を与えてくれる存在なのです」

沖縄の「模合」に米国が注目

沖縄の女性の平均寿命は、世界最高の約90歳。沖縄には模合(もあい)と呼ばれる社会的なネットワークがあり、例えば、5人の友人グループで社会的・経済的、さらにはロジスティクスの面や精神面でも生涯、相互扶助する仕組みになっている。

「これは非常に強力なアイデアです」とビュイトナーは言う。「親は代々、子どもが生まれると模合に入れ、そのメンバーは人生の旅を共にします

模合では物事がうまくいっているとき、例えば豊作のときには食べ物を分け合うなどの恩恵を受け、子どもが病気になったり誰かが亡くなったりしたときには、お互いの家族が支え合う。模合のメンバーは、互いの生涯の健康行動にも影響し合っているとみられている。

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Image via Shutterstock

テキサス州では「歩き模合」も

ビュイトナーは、ビベック・マーシー元医務総監など、連邦政府や州政府の医療関係者と全米20数か所の都市で「模合」の創設を進めてきた。最近ビュイトナーが訪ねたというテキサス州フォートワースでは、地元住民が「歩き模合」のグループをつくっているが、参加者は定期的に一緒にウォーキングをしたりしながら交流を続けている。

「こうした都市の一部で、健康習慣を変えたいと思っている人々をまとめ、一緒にウォーキングをしたり、野菜中心の料理を持ち寄った食事会を行ったりすることができるようになりました」とビュイトナーは言う。「まずは10週間を一緒に過ごすように促しますが、立ち上げから数年になるグループもあり、参加者は、今もお互いの生活に健全な影響を及ぼし合っています

共通の価値観って、ほんとに大事!

模合を成功させるカギは、共通の興味、情熱、価値観を持つ人々と一緒に始めることだ。ブルーゾーン研究チームは、住んでいる地域と仕事、家族のスケジュールに基づいて人々をグループに分け、共通の興味を見つけ出すためにいくつか質問する。あなたにとって理想的な休暇はクルーズの旅、それともバックパック旅行? 音楽はロック、それともクラシックが好き? 購読するならニューヨーク・タイムズ、またはウォールストリート・ジャーナル?

「人は無理をしてでも、長期的な関係の方を選ぶんです」とビュイトナーは言う。

前向きな人々に囲まれていたおかげで……

私の旅仲間のひとり、ニューヨークのキャロル・オーバックは、前向きな人々に囲まれていたおかげで、夫2人に先立たれたことに折り合いをつけることができた、と話した。

1人目の夫が亡くなったのは、彼女が30歳のとき。子どもはまだ5歳と2歳だった。家族と友人のサポート、そして不屈の精神によって家族を養い、その後、再婚。しかし1992年、2番目の夫が急死。2度目となる伴侶の死を乗り越えるため、ボランティアに精を出し、地域のために働いた。

元々の前向きな考え方は、母親譲りだという。母親はホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺)を生き延び、19歳でドイツを離れ、両親とはその後、二度と会うことはなかった。

「子どもの頃の私の家庭は裕福ではなく、4人でベッドルーム1部屋のアパートに住み、両親は折り畳み式のソファで寝ていた」とキャロルは私に言った。「母は決して愚痴を言わなかった。大変なことが起こっていることは分かっていたと思うけれど、人は、自分の人生についてはとてもよく分かるものだし、人生を最大限に活用しようとする責任も感じるものなのよ」

ネガティブな人と付き合うヒマはないのよ

キャロルはその後、再び愛する相手に出会い、3人目の夫とは結婚して14年になる。「人生はあまりにも短くて、ネガティブな人と付き合っているヒマはない」とキャロルは言う。「私が必要としているのは、私のことを大切にしてくれて、まっとうな認識力がある人たち。コップの中身がもう半分しかないんじゃなく、まだ半分残っているという見方で世界を捉える人たちなの」

どんな薬よりも、電話ができる友人がいい

ブルーゾーン研究チームは参加者に対し、自分が属している社会的なネットワークのポジティブな影響を評価するために、いくつか質問する。例えば、友人の人となりや、友人の健康状態に関して。あなたの友人は普段どんなものを食べ、飲酒量や運動量はどのくらいで、ものの見方はどうか。狙いは、不健康な友人を見限ることではなく、自分の人生における人間関係で誰が最も高得点かを突き止め、そうした相手と一緒に過ごす時間を増やしてもらうことにある。

「健康寿命を伸ばすためにできる最も強力なことは、社会的なネットワークを今すぐつくることです」とビュイトナーは主張する。その際に重視すべきなのは、フェイスブックを介した友人ではなく、現実世界にいる友人3〜5人だという。

「一般的に人は、有意義な会話ができる相手を友人に望むものです」とビュイトナー。 「うまくいかなかった日に電話をすると、自分のことを気にかけてくれる相手。そうした友人たちは、どんな薬やアンチエイジングのサプリメントより効果があり、どんなものより役に立ってくれます」

©2018 The New York Times News Service[原文:The Power of Positive People/執筆: Tara Parker Pope](翻訳:Misako N)

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