ビジネスの現場は、意志決定の連続。
書類作成、顧客対応、雑務処理など、“やるべきこと”であふれかえっています。
すべてを完ぺきにこなすことは理想的ですが、現実の時間は限られているもの。
仕事に取りかかる順番はもちろん、「取り組まない」という判断をするなど、優先順位をつけなくてはいけません。
ビジネスの最終目的を見据えて境界線を引く
即座に意志決定を行い、効率的に仕事を進めていくには「ビジネスの最終的な目的」を見据えて境界線を引くことが大切です。
たとえば、世界的なホテル事業を展開するザ・リッツ・カールトンでは、 「サービスバリューズ」の一つとして、以下の価値観を従業員が共有しています。
2. 私は、お客様の願望やニーズには、言葉にされるものも、されないものも、常におこたえします。
3. 私には、ユニークな、思い出に残る、パーソナルな経験をお客様にもたらすため、エンパワーメントが与えられています。(中略)
5. 私は、お客様のザ・リッツ・カールトンでの経験にイノベーション(革新)をもたらし、よりよいものにする機会を常に求めます。 リッツカールトン公式サイトより引用
ザ・リッツ・カールトンで働く人にとって、やるべきこと・やるべきではないことを判断する基準は、顧客に期待以上のサービスを提供することにあります。
限られた時間でどちらか1つのタスクしか取り組めないとき、「会議のための資料作り」よりも「宿泊者に忘れ物を届けること」にかける時間が優先される場合があるでしょう。
たとえば、こんな体験が……
実際、ザ・リッツ・カールトンに滞在し、予想を超えたサービスを体験した人の話を耳にしたことがあります。
宿泊部屋に忘れてきたノートパソコンの充電ケーブルが、問い合わせる前に郵送で自宅に届いたそうです。
さらに、念のためということで、予備の充電ケーブルが1セット加えられていました。
対応した従業員は、顧客の予想を上回る体験を提供するために全力を尽くしたことでしょう。
目的が見えると優先順位がついてくる
ビジネスの現場で働く人であれば、誰もが「時間が足りない」と感じたことがあるはず。
そんなときには、「私のビジネスの最終目的は何か」と問いかけ、その目的を達成するための仕事の比重を大きくしてみましょう。
目的が見えると、捨てるべきもの・大切にするものがハッキリして、優先順位は自然とついてくるはずです。
[ザ・リッツ・カールトン]Image via Gettyimages
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