海外とビジネス交渉をするときに、日本のビジネス文化しか知らないと、誤解されたりズレが生じたりする場合があります。
グローバルな舞台でスムーズな交渉をするには、何を押さえればよいのでしょうか? 国際コンサルティング企業 東京ネクサスCEO、Reid Monroe-Sheridan氏の書いたこちらの記事を参考に考えてみましょう。
海外の人に伝わりにくい「日本のビジネス常識 4つ」
1. 稟議などによる決定の遅さ
時には相手に「プレッシャーを与えている」と誤解されかねないのが、最終結論をだすまでのタイムロス。これは社内の責任分担や、時間のかかる稟議を知らないから。
交渉相手に決断するまでにプロセスがあることを説明し、回答期日を伝えておくことで回避できます。
2. 曖昧さ
特にNoの場合、それをストレートに伝えることが少ないのが日本文化です。
たとえば、直接的に「できません」と言わず、「難しい」と言った表現を使うことはよくあること。しかし、それがそのまま訳されると、交渉相手を困惑させかねません。
また、あえて結論を曖昧にしたい際に、「考えます」で回避するのも危険。回答をいつまでも待ってしまう場合があるからです。明確な言葉を使うことが信頼を得るコツです。
3. お酒の付き合い
酒の席をコミュニケーション手段として大事にしている日本文化。これは世界的にも理解され始めているようです。
親しくなれば交渉もよりうまくいきそうですが、日本人が得意な「空気を読む」スキルをフル稼働することが重要。長いフライトで疲れていたり、アルコールを摂らない相手の場合もあり、接待とはいえこちらの好意を理解してもらえないことも。
臨機応変に、何事も強要しないことが良い印象をキープするためにも必要です。
4. ビジネスマナー
「お辞儀」への理解も浸透していますが、やはりグローバルスタンダードは「握手」です。
以前は、初対面からハグや頰へのキスを求められることもありましたが、セクハラの懸念から特に女性に対しては現在減少傾向です。もちろん、女性同士でも、同じノリでこちらからハグをすることはNG。しっかりアイコンタクトをして握手で対応すれば、相手に敬意を示すことは成功です。
まとめると、
1. 稟議プロセスはあまり知られていない。回答期日をしっかり伝えて。
2. 「難しい」「考えます」でぼかさない。明確な言葉を使おう。
3. 飲みニケーションは空気を読もう。
4. 挨拶のグローバルスタンダードは「握手」
交渉を成功に導くためにもグローバルなビジネスルールに則ることは最重要。
明確な態度で、相手を安心させることは交渉をスムーズに進める鍵かもしれません。
[TOKYONEXUS]Image via Shutterstock

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