お金を貯めるための節約も、方法を間違えれば逆効果。よい節約、悪い節約の違いとは?
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悪い節約1:楽しみごとを我慢しすぎる節約
“楽しみごと=贅沢=悪”とみなして、極端な禁欲主義に走ってしまうのはあまりよくありません。
たとえば、ファッション、美容、外食などです。これらは、“ないと生きていけない”というものではありませんが、心を癒したり豊かにしてくれたりするものです。仕事のモチベーションに繋がることもあるでしょう。
なので、一番良いのは「月〇円まで」と限度額を決めてほどほどに楽しむこと。臨床心理学者ジェニファー・バウムガートナーさんも著書の中で、買い物依存症のテッサさんに対し以下のようなアドバイスをしています。
テッサは友人や家族に、「買い物ダイエット」を始めたと宣言した。いっしょにショッピングに行っても、自分の財布は車に置いていく。強迫的な行動を正して、借金を整理するまでは何も買わないつもりだ。
でも私がめざすのは、強迫行動を減らすこと。買い物を完全に禁止にしたら、反動が来ないとも限らない。そこで毎月少額の買い物予算を組むことにした。
『私を美しく変えるクローゼットのつくり方』より
白か黒、1か100という極端な方法はあとで強い反動が来ることも多いものです。節度のある楽しみごとは心身の健康にも欠かせません。
悪い節約2:健康を犠牲にする節約
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「安いから」と、菓子パンやインスタント食品、ファストフードを食事代わりにする節約術は今すぐやめましょう! 今はよくても、後々大きなツケを払うことになるかもしれません。
ファイナンシャルプランナー笠井裕予さんの著書『貯金ゼロから1000万円貯める! 大人女子のマネーハック大全』でも、このような節約術は絶対にやめるべきだと説明しています。
もっとダイレクトにいえば、肥満や栄養不足で健康を損なえば、それだけ治療費がかさみます。(略)健康でいることは、治療費など不本意な出費を減らすだけでなく、お金を増やす意味でも重要です。心身ともに健康なら、自力で稼げるからです。
『貯金ゼロから1000万円貯める! 大人女子のマネーハック大全』より
暑い、寒いのを我慢して冷暖房費を節約する、足に合わない靴をもったいないからと履き続ける、などもやめた方がよいでしょう。
良い節約1:固定費のムダを洗い出してカットする節約
「節約するなら、固定費から」とよく言われています。固定費とは、通信費・家賃・光熱費・水道代など毎月一定額発生する費用のことです。
先ほどの『貯金ゼロから1000万円貯める! 大人女子のマネーハック大全』でも、まずは固定費から見直すことを勧めています。
節約で最初に見直すべきは固定費。額が大きいうえに、一度見直せば翌月から安定して減らすことができるためです。
『貯金ゼロから1000万円貯める! 大人女子のマネーハック大全』より
毎日のささやかな楽しみを削る苦しい節約術よりも、固定費を見直した方が効率的に節約できますしストレスもたまりにくいでしょう。
良い節約2:必要なものだけ買う節約
バーゲンセールに積極的に出かけて1円でも安いものを買いまくるのは、じつは節約の大敵です。
安いからという理由でムダな買い物をするよりも、本当に必要なものだけを買う方が結果的に節約に繋がります。
安いからと必要以上に買っては、当然出費は多くなります。結局はその月に貯蓄に回せる部分が少なくなってしまうのです。(略)冷蔵庫に食材がたまってしまうのは、使う量より買う量が多い証拠。使いきれずに食材をダメにしていては、どんなに安く買ってもムダです。
『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』より
節約上手で貯まる人は、食材や日用品を必要な分だけ購入し、使い切るようにしています。「お得かどうか」よりも「必要かどうか」の基準を大切にしたいものです。
不健康で苦しい節約はやめて、不必要なものだけを徹底的に削るようにしましょう。
[ジェニファー・バウムガートナー『私を美しく変えるクローゼットのつくり方』(草思社), 笠井裕予『貯金ゼロから1000万円貯める! 大人女子のマネーハック大全』(宝島社), 大上ミカ『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』(星雲社)]
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