1. Home
  2. キャリア
  3. 狩猟体験を通してサステイナブルについて考えてみた

狩猟体験を通してサステイナブルについて考えてみた

最近よく耳にする「サステイナブル」という言葉には、一体どんな意味があるのでしょうか?

もともとは「(環境・社会・経済の面で負荷が少なく)持続可能な」という意味を持ちますが、近年では環境問題などの「社会的課題」を話すときに用いられ、国連が2015年に採択した国際目標SDGsの頭文字にも含まれています。 このように注目を浴びている「サステイナブル」ですが、ピンとこない人がいることも事実です。

sustainable_1

Image via United Nations

私自身、「サステイナブルな社会=将来にわたって持続可能な社会環境」という言葉の意味について改めて考えたい、と思っていたときに出会ったのが、「星のや富士」が開催する富士山麓の狩猟体験ツアー

全国的に鹿や猪が増えすぎてしまい、農業や林業への被害が深刻化している昨今。今回参加した山梨県でも鹿による農林業の被害が深刻になり、2010年より管理捕獲を始めたという背景があり、まさに「サステイナブルな環境」を作るために行われている活動の一環です。

狩猟と聞くと動物を殺して可哀想という声を聞くことがありますが、私はその言葉に違和感を持っており、「じゃあ、野菜はどうなんだ。野菜だって生きていて、命をいただいているのは同じじゃないか」と本気で心の中で思っている自分がいます。

ただし、私自身も狩猟体験は初めてということもあり、もしかしたら可哀想という気持ちが生まれて揺らぐかもしれないと思いつつ、ツアーに参加したことは否めません。

狩猟から解体まですべてを見学する

P1010828-1

滝口雅博さんは、山梨県・富士河口湖町出身の猟師。富士河口湖町の「ジビエ食肉加工施設」の所長として、星のや富士をはじめとする近隣へ鹿肉を卸している。

今回の狩猟ツアーでガイドを務めるのは、地元での狩猟歴40年以上の滝口雅博さん。前日に仕掛けた「わな猟」で実際に鹿を仕留め、その場で血抜きや第一段階の解体作業を体験します。

滝口さんのレクチャーを受けながら感じたこと。それは滝口さんの鹿や猪と向き合う真摯な態度。命をいただくのだから最高にいい状態で仕留めたいという想いが彼の言葉から感じられます。

そのためにも罠を仕掛けるときはとても慎重です。体重40キロ以上という鹿の前足のみを狙うような罠作りは、愛すら感じられるぐらい丁寧です。狩猟から解体までの一連の流れを目の当たりにした後にいただく鹿肉は臭みもなく、格別な味。

P1010810-2

滝口さんの足元に「わな猟」の仕掛けが。最後に人間の匂いを消して、獲物を一晩待ちます。

P1010808-4

足跡を見ただけで何時頃に何キロの鹿や猪が通ったということがわかるといいます。

サステイナブル環境を生み、社会の有機的つながりを創り出す

今回、狩猟体験に参加するまでは、「狩猟は地域が抱える害獣の問題解決のため」と思っていたのですが、実際に参加してみると、害獣、狩猟、猟師、消費という有機的つながりの連鎖が地域のサステイナブルな環境を維持していることが分かりました。

なかでも、猟師の育成は大事な鍵になるということも滝口さんから学んだことです。いい加減な狩猟であれば、鹿や猪へのダメージが強いことはもちろん、良質な狩猟肉も取れず消費者からも狩猟肉についてネガティブなイメージがついてしまいます。

滝口さんは現在、地元の若手猟師の育成に余念がありません。

hoshinoya

解体作業の一部の模様。良質の状態で卸すために捌き方にも滝口さんのこだわりが。

改めて考えるサステイナブル

今回、狩猟体験を通してサステイナブルの意味を考えてみましたが、狩猟においては命をいただくという意味、そして私も含む一人ひとりが山梨県の害獣課題を解決する“一員”でもあるという認識が生まれました。

サイズは違えどそれぞれの課題において有機体構造がたくさん存在し、その集合体が地域や国サイズのサステイナブルな社会作りをサポートしているのだと感じることができました。

sustainable-6

秋の狩猟肉ディナー(星のや富士)

命と食を学ぶ狩猟体験ツアー

期間:2018年10月3日 - 12月14日の毎週水曜日、金曜日
料金:35,000円 (税・サービス料10%別)/ 1名様
https://hoshinoya.com/fuji/experience/hunting/

日本初のグランピングリゾート 星のや富士

住所:〒401-0305 山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
電話:0570-073-066(9:00〜20:00 星のや総合予約)
https://hoshinoya.com


United Nations, @Press, 星のや富士]取材・文/中村寛子

▼ Sponsored

新卒から7年近く、ずっとリクルートにいる理由がかっこいい

秋冬の乾燥に立ち向かえ。みんなのカサつき肌対策

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    狩猟体験を通してサステイナブルについて考えてみた

    FBからも最新情報をお届けします。

    メールマガジンにご登録いただくと、 MASHING UPの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。