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インタビュー/働くあなたに伝えたいこと

仕事だけでなく、生きる目的を明確にする/ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総務本部長 島田由香さん

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快活であたたかな雰囲気を醸し出す島田由香さん。それもそのはず、人事畑を歩み続け、人や組織、リーダーシップと正面から向き合ってきた。さまざまな岐路で決断をしてきた経験を詳しく伺った。

島田由香(しまだ・ゆか)さん
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総務本部長。1996年慶応義塾大学卒業後、株式会社パソナ入社。2002年米国ニューヨーク州コロンビア大学大学院にて組織心理学修士取得、日本GE(ゼネラル・エレクトリック)にて人事マネジャーを経験。2008年ユニリーバ入社後、R&D、マーケティング、営業部門のHRパートナー、リーダーシップ開発マネジャー、HRダイレクターを経て2013年4月取締役人事本部長就任。その後2014年4月取締役人事総務本部長就任、現在に至る。学生時代からモチベーションに関心を持ち、キャリアは一貫して人・組織にかかわる。米国NLP協会マスタープラクティショナー、マインドフルネスNLP®トレーナー。日本の人事部HRアワード2016 個人の部・最優秀賞受賞。中学3年生の息子を持つ一児の母親。

実務経験を踏まえて学びたい

大学を卒業した後も、人事や組織のことを学びたいと考えていた島田さんだが、「まずは実務を経験してから」と考えたのだそう。

「実際に働いていないのに学問だけを詰め込んでも、机上の空論になりかねないと思ったんです」

パソナに就職し、さまざまなことを任せてもらい、メンバーをリードする立場も経験した。

「4年間を経て、『仕事』や『組織』をもっと深堀りしたいと思いました。そこで、『組織心理学』を学ぶために留学することにしました」

ニューヨークの大学に留学し「超楽しかった」という島田さん。学びたいことを学ぶ。さらに、自らが経験してきた実務と照らし合わせられるから納得感も高い。ただ、最初から「すべてが楽しい」というわけではなかったそう。

最初は英語の授業が理解できずに、授業を録音して自宅でノートを取り直した。1学期の間続けたら、あるときから理解できるようになった。ただそれだけでは、まだ意見を流ちょうに話せるほどではなかったという。

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「発言をしたいのに、どう言おうか考えているうちに次の話題に移ってしまうんです。ところがある学生が、手も上げずに発言をし始めた。それは、私から見たらとても的外れな意見でした。でも先生は『面白い視点だね』なんて言う。その様子を見て私は稲妻に打たれたような衝撃を受けたんです。『私は常に人をジャッジしている。だから自分もジャッジされたくなくて、正しい意見を言おうとしているんだ』と気が付きました」

それからは、「別に正しいことを言わなくてもいい」と考えるようになり、たくさん発言できるようになった。それまでの価値観が崩れた瞬間だった。

ライフパーパスを見出したとき

留学後、帰国してからGEジャパンへ入社する。トレーニングが充実しており、実務と共に「リーダーはこうあるべき」といった型をしっかりと学んだ。さらには出産をして、働き方を大きく見直し、優先順位を決めて人に頼めるようになった。

「忙しく、楽しく働いていましたが、子どもが2歳になったころ、子宮頸がんが見つかったんです。がんをきっかけに、自分を見つめなおすことになりました。そこで、自分の『ライフパーパス』がわかった。それが『すべての人が笑顔で自分らしく、豊かな人生を送れる社会を作る』ということだったんです」

自分は何を生み出して、何のために存在しているのかを考えると、自然やナチュラルなものへの興味も強まった。

あらゆる人の日常を彩れる消費財

GEジャパンでの仕事は楽しくて仕方がなかった。ところが、人材エージェント経由でユニリーバ・ジャパン・ホールディングス(以下ユニリーバ)に誘われる。最初は断っていたというが、島田さんにはユニリーバが扱う消費財に対する思いがあった。

「学生時代のゼミで、高齢者施設の方にメイクをするボランティアを手伝ったことがあります。おじいちゃんやおばあちゃんにメイクを施して鏡を見てもらったとたん、ぱあっと明るくなったのが衝撃的でした。男女関係なくすごく喜んでいて、消費財にはこんな役割があるのかと思ったんです」

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エージェントに何度も誘われたことや、消費財に興味があったこと、ライフパーパスにより近い流れを感じて、ユニリーバへ転職することに。

「入社して最初の印象は『カオス』(笑)。なぜなら、ユニリーバの考え方が『Be Yourself』だから。前職では『GEっぽいリーダー』がいましたが、『ユニリーバっぽいリーダー』はいない。でもそこで、1年間はベストを尽くしてみようと思ったんです。1年後には、よい変化が訪れていた。それを繰り返したら10年以上経っていました(笑)」

真のリーダーを目指して

ユニリーバで学んだこともたくさんあるという。そのひとつは「真のリーダーとは何か?」ということ。

「リーダーと真のリーダーは違う。真のリーダーはライフパーパスが信念として心の中にあります。だから『何のために働くのか』『世の中で何をしたいのか』が明確です。さらに、愛にあふれている。あり方そのものが魅力的。私は前職のメガネでものを見ていましたが、それを外したら、ユニリーバには真のリーダーが何人もいることが分かったんです」

ライフパーパスに沿っていれば、仕事とプライベートの垣根はないという。もともとは社内の人事制度として導入した「WAA」(Work from Anywhere and Anytime)の考え方は、社外にも波及し、「Team WAA!」というコミュニティとなっている。

「WAAは、結果さえ出せば、働く時間や場所は自分で自由に選べるという新しい働き方です。Team WAA!では、毎月セッションを開催し、誰もがいきいきと自分らしく働き、豊かな人生を送れるような新しい働き方を実現していくための気づきとアクションを起こす場を作っています」

生き方そのものが目的に沿っているから、ブレずに進んでいける。いいと思ったことを広めて、みんながよりよく生き、世界が『Happy』になっていくように。

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一問一答、島田さんのお気に入り

Q:朝のルーティーンは?

5~15分瞑想をする。マインドフルネスの観点から実施している。

Q:デスクの上には何を置いていますか?

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ユニリーバへ転職してきた頃の家族の写真。時は流れていくけれど、それがありがたいと思う。

Q:お気に入りのファッションアイテムは?

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指輪。パワースポットが好きでよく行くが、その時に連れていく。きっと、石にエネルギーが集まっていると思う。

Q:最近読んだ本は?

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『ティール組織』(フレデリック・ラルー著)。何冊か同時に読むことが多い。

Q:欠かせないスマホアプリは?

『i-Qi clock & meditation timer』瞑想を終えるタイマーとして使っている。「Cymbal」や「Zen Bowl」などの音が用意されている。

Q:人から受けたアドバイスで印象に残っているものは?

「Feedback is a Gift.」

フィードバックは贈り物なのだから、まずはありがたくもらう。ところが、いらないものだったら、人にあげたり捨てたりする。つまり、すべてフィードバックの通りにしなくてもいい、という意味。

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Q:1か月休みがあったら何をしたいですか?

自然のある所に行きたい。今ならアリゾナ州の砂漠の町セドナ。自然のエネルギーを体中で感じられる場所で予定を立てないで過ごしてみたい。

Q:今、会って話を聞きたい人は誰ですか?

ダライ・ラマ法王。どれほどの存在感とエネルギーを持っているのか。由緒のある立場ながら、現代のテクノロジーや医療、イノベーションを取り入れようとしている。そのお考えを聞いてみたい。

島田由香さんがMASHING UPに登壇。リーダー論を語ります

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ビジネスカンファレンスMASHING UP (DAY 2)、11月30日(金)の16:25〜のセッション「女性リーダーの企業内サバイバル論」に、島田由香さんが登壇。大きな企業でリーダーとしてのサバイブする術を語ります。

異なる業種・国籍・性別・分野のひとびとが出会い、いくつもの化学反応を生み出すビジネスカンファレンスMASHING UP。800人を動員し、大好評のうちに幕を閉じた第1弾につづき、11月29日・30日に第2弾を開催します。魅力的なスピーカー陣による熱いセッションが目白押しです。

カフェグローブ特別割引【2日間チケット通常18000円→14000円】あり。チケット購入ページで以下のプロモーションコードをご入力ください。

プロモーションコード:MUcafeglobe1811

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MASHING UP公式サイト:https://mashing-up.mediagene.co.jp/

写真/柳原久子

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栃尾江美
外資系IT企業にエンジニアとして勤めた後、ハワイへ短期留学し、その後ライターへ。雑誌や書籍、Webサイトを問わず、ビジネス、デジタル、子育て、コラムなどを執筆。現在は「女性と仕事」「働き方」などのジャンルに力を入れている。個人サイトはhttp://emitochio.net

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