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これから訪れる人生の危機を予習できるアラフォー必読小説

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誰にでも起こりうる、離婚や介護の問題。不幸の準備はしたくないけれど、阿川佐和子さんの小説『ことことこーこ』なら、明るく予習できますよ。

母娘の関係や介護問題をユーモアたっぷりに描き出す

学生時代をとっくに終えて、仕事も軌道に乗り、プライベートもまあ楽しくやっている。そんな人生がこれからも続くかと思えば、離婚や介護問題で、後半生に大きな軌道修正が求められる人もいます。

阿川佐和子さんの小説『ことことこーこ』では、海外に転勤となった夫と二人三脚で海外生活を乗り切ったアラフォーの主人公・香子が、帰国後、まさかの離婚を経験します。

久しぶりに帰った実家では、物忘れが激しくなった母の琴子が待っていました。そんな母を心配しているうちに、さらなる不幸に見舞われて……という展開。

難しいテーマでありながら、決して暗くならず、ユーモアや人情たっぷりに描かれているのは阿川さんの作品ならでは。フードコーディネーターとして新たな道を歩み始めた香子に感情移入するうち、どんどん読み進められます。

物語を楽しみつつ、現実問題の下準備もできる

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認知症やアルツハイマー、介護保険制度、デイサービスなど、名称だけで実情はよくわからないという人が多いことについても、香子を通して知ることができる同作。同じ問題を迎えたとき、家族はどう感じ、どう対処すべきなのか、客観的に考えることができます

こうした問題に、下準備なく、実際に直面してから手探りで乗り切ろうとすると、精神的にも大変な負荷を背負います。とはいえ、うまくいっているときに、不幸を想定した準備などしたくないのは当然です。

真面目に勉強はしたくないけれど、その先にどんな世界が待っているのかくらいは知っておきたいという人におすすめ。ひとりの女性と家族の物語としても読みごたえのある一冊です。

『ことことこーこ』

著者:阿川佐和子
発行:角川書店
価格:1,500円(税別)

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中島理恵

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