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CONFERENCE:MASHING UP vol.2

「女性は◯◯すべき」⁉ そんな制限から解放されるには

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私たちは「女性だったらこんなこと言ってはいけない」「女性だからこうしなくてはいけない」などと自らを制限しがちです。そんな現状を打破し、自分に価値を見出して幸せになる方法を、2018年11月28日・29日に開催したMASHING UPのセッションで探りました。

女性だけではなく、男性だって制限をかけられている

セッションに登壇したのは、パナソニック「ゲームチェンジャー・カタパルト」という新規事業を推進する部署で「香り」という新規テーマ「Aromation」のリーダーを務める横田雅美さん

「パナソニックというと大企業で堅いイメージがあるかもしれませんが、私が所属しているゲームチェンジャー・カタパルトでは未来のカデンを作るために、 “Unlearn & Hack(先人の教えを一旦忘れ自分たちで新しくルールを作る)”をキーワードに社内外の多くの人を巻き込んで新しいプロセスを実践しています」

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パナソニックの横田雅美さん

そう語る横田さんも「女性はなぜ自ら制限をかけるのか」と疑問を持っていました。「女性は経験を積んでも『やり手』と言われてしまう。ポジティブに『素敵』とは言われないんです。そのため、男性社会の中では弱くないといけない、とこだわってしまうのかもしれません」(横田さん)

同時に登壇した、サービスデザインやUXデザインに携わるインフォバーンの井登友一さん曰く、男性だって「こうあるべき」という思いが強いと言います。その理由として、世の中のオペレーションシステムが老朽化していることを上げ、そこに制限を作ってしまう根源があるのではないかという仮説を立てました。

「若い」「若々しさ」の違いとは?

どんなに仕事で経験を積んでも「女性だからこんなこと言ってはいけない」「女性だから若くなきゃいけない」といった壁を作ってしまう経験は誰にでもあります。他にどんな制限をかけてしまうかを共有し、ワークショップを通じて解決策を探ることになりました。

ワークショップでの議題は、以下のとおり。

1. 「若さ」と「若々しさ」の違い
2. 自分たちはどうありたいのか?
3. そうあることで何が良いのか?
4. どのように幸せを感じられるのか?

最初のトピックである「若さ」とは?「若々しさ」とは?に関しては、みんな頭の中で色々な思いがあるようで、かなり盛り上がりました。

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私がいたテーブルの6人でも様々な意見が飛び出します。

「若いというのはものを知らない、だけどフットワークが軽い」「若々しいというのは、いろんなことに興味を持つこと」と、「若い」は見た目、「若々しい」は内面的なことが大きい、ということで意見が一致。

しかしそこから「自分たちはどうありたいのか、どのように幸せを感じるのか?」に関しては意見が出にくい状態になってしまったため、ポストイットに書いてみることになりました。

意外にも「若い」ということは全く関係なく、内面が豊かで、後悔がない生き方を感じられるのが幸せでは?という結論に達しました。

制限を外して生きていく重要性

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インフォバーンの井登友一さん。

今の日本社会では「若くいなければいけない」という強迫観念があります。でも年齢と共に出来ること、出来ないことがあり、変化を楽しむべき。他の参加者からも「こうあるべきではなく、自分に正直に」「自分軸で生きる」といった意見がどんどん出てきます。

「結論なんて出てこなくても考えることが重要」と井登さん。「してはいけない」という制限をどうしたら外すことができるのか、どのような状態の自分が好ましいか、ということを必死に考え、自分なりに突き詰めた貴重な時間でした。「制限を取って生きていくことの重要性を感じた」という感想が、多くの参加者から出てきたセッションでした。

横田雅美(パナソニック アプライアンス社 ゲームチェンジャー・カタパルト UXデザインディレクター)
パナソニックのシステム開発部門の現場でユーザーインターフェイスの重要性を痛感し、UIデザインの考え方を導入。その後、AVC社デザイン部門へ異動後、テレビ・ビデオのUIデザイン設計を15年に亘り担当。また社内における職能を超えたUXデザインの啓蒙活動をスタートさせた。 2017年度よりパナソニックアプライアンス社の新規事業開発部門である「ゲームチェンジャー・カタパルト」に在籍し、UXデザインの知見を活かしながら、事業開発を推進。ウェルネスサポート事業アイデアの一つである香り配信プロジェクト「Aromation」のリーダーを担当。UXデザインディレクター。


井登友一(インフォバーン 取締役 京都支社長 UXストラテジスト)
デザインコンサルティングファームにて、マーケティングコンサルティング、チームビルディングのためのコーチングに従事後、リサーチ&エクスペリエンスデザインの専門部署立ち上げに参画。 2011年に株式会社インフォバーンに入社し、同年6月1日に西日本における戦略的拠点として京都支社を開設し責任者を務める。 HCD-Net(人間中心設計推進機構)理事 京都女子大学 家政学研究科 非常勤講師 同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科 嘱託講師

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MASHING UP

女性はなぜ自ら制限をかけるのか - 自分の心や身体に向き合いケアするとは?
2018年11月30日@TRUNK(HOTEL)

撮影/俵和彦

ゼロ・ハラスメント実現の第一歩は“オール当事者意識”から始まる

様々な名称で日々問題提起されるハラスメント。私たちがどう考え、何をすべきかを、「ゼロハラ」プロジェクトのメンバーなど4名で考えました。

https://www.cafeglobe.com/2018/12/mu2_report_zerohara.html

仕事も生き方も、肌も。日本の伝統技術「発酵」で自分の理想を目指そう

MASHING UPでのセッション以外にも来場者に気づきや学びをもたらしてくれたのが、コーセー「雪肌精MYV(みやび)」のエキジビションです。「発酵...

https://www.cafeglobe.com/2018/12/mu2_report_kose.html


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谷亜 ヒロコ

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