Image via Shutterstock
第十一計 李代桃僵
勢い必ず損有り、陰を損いて以て陽を益す。
——三十六計
以前このコーナーでも紹介した、中国の『兵法三十六計』。有名な孫子兵法などのエッセンスをわかりやすくまとめた、“戦いの極意”です。仕事や私生活にも幅広く応用できるため、これまで世界中の人々に読み継がれてきました。
日々、考える習慣を身につけよう
その第11番目にあたる『李代桃僵』とは、「桃の代わりに、李(すもも)が虫に食われて倒れる」ことを意味しています。つまり、本当に重要な物事のために、優先順位が低い物事を犠牲にするということ。「肉を切らせて骨を断つ」に近いです。
「できることなら、どんな小さな損もしたくない!」というのが人間のごく普通の気持ちです。でも、大事なものを得るためには、なにかを失う覚悟も必要。
目先の損得にとらわれるとうまく優先順位がつけられないので、「長期的に、自分にとって何が本当に重要なのか? それを手に入れるために、手放してもいいものは何なのか?」と考える習慣を身につけておくと良さそうです。
[湯浅邦弘著『孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』(角川学芸出版)]

吉野潤子
ライター・英語翻訳者。社内資料やニュースなどの翻訳者を経て、最近はWebライターとしても活動中。歴史、読書が好きです。
イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。