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あらゆる局面で湧き上がってくる感情を「悲しい」や「うれしい」といった漠然とした括りで受け流すことなく、頭の中に浮かぶ複雑な思いと向き合うこと。その感情一つひとつを言葉として認識し、把握すること。この繰り返しによって、内なる言葉は幅と奥行きを持ち、内なる言葉の語彙力が増えていく。
——梅田悟司
人の心の中には、常に様々な感情が渦巻いています。ほとんどの人は「なんとなくモヤモヤする」「なんとなく温かい気持ちになる」くらいの自覚はあるでしょう。でも、それをいざ言葉にしようとすると……なかなか難しいと思いませんか?
電通の人気コピーライター梅田悟司さんによると、人は誰でも“内なる言葉”と“外に向かう言葉”を持っているそうです。“内なる言葉”は、上記のような“頭の中で考えている言葉”。“外に向かう言葉”は、“会話や文章を通して外側に発信している言葉”を意味しています。
“外に向かう言葉”はどう鍛える?
“外に向かう言葉”で伝える力を強化するためには、まず“内なる言葉”を磨くことが大切だと梅田さんは書いています。そのためには、テクニックを暗記するよりも、日頃から“内なる言葉”を意識する練習を重ねることが効果的なのだそう。
ブログなどでその瞬間の気持ちを文章にするのも、よい練習になります。楽しい、嬉しいなどのポジティブな感情だけでなく、焦りや怒り、不安や嫉妬などのネガティブで複雑な感情もひとつひとつ文字に起こしてみると、自分自身の意外な一面を発見することも。
コピーライターなどの言葉を扱う職業に限らず、すべての働く人にとって“言葉で伝える力”は強力な武器になります。
自分の気持ちをわかりやすく正確に、時に感情を揺さぶるような強い言葉で伝えることができれば、あらゆるコミュニケーションで有利になるはずです。
[梅田悟司『「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版社)]

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