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起業家の流儀。挫折は「バージョンアップ」するための通過儀礼

MASHING UP/マッシングアップ vol.2

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挫折のない仕事人生なんてありません。「起業」という道を選んだ人びとは、どんな姿勢で挫折と向き合ってきたのでしょうか。キッズライン代表取締役の経沢香保子さんとVoicy代表取締役CEOの緒方憲太郎さんに話を聞きました。

※このセッションは2018年11月29・30日に開催されたビジネスカンファレンスMASHING UP内で行われました。

他人の評価ではなく自分軸で!

「中学生のとき、満員電車が地獄で、起業したくらい」。

経沢さんのそんな発言からスタートした今回のセッション。毎日不快な思いをしながら「電車に乗らずに、女性が活躍できる仕事ってなんだろう?」とずっと考えていたそうです。また、厳しい受験を経て入学した中学時代には、周囲の学力レベルに追いつけずに挫折感を味わい、大学時代には門限があって、大人になるまでとにかく自由を渇望してたと振り返ります。

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キッズラインの経沢香保子さん。

年齢関係なく実力で活躍できる世界にいこうとリクルートに入ったものの、自分の未熟さで、勝手に悔しい思いをしたり、違和感を感じたりすることも少なくなかったそう。

「よくトイレにこもって涙を流したり、飲みの席で上司につっかかったりしていました(笑)。会社員時代は、昇格とか昇進とか経験したことがない。他人の評価軸で評価された経験がない(苦笑)」(経沢さん)

でも組織や社会に対して抱いていた疑問の数々が、起業するときの大きなヒントになったと語ります。

緒方さんも受験では第二希望の学校にしか合格しなかったこと、公認会計士の仕事でも長いあいだ評価されてこなかったことなどを告白しました。

辛い体験の渦中、どう過ごす

「今までの人生、4年に一度ぐらいハードシングスに遭遇した」と言う経沢さん。でもどんなに辛い経験も、3年後には自分をより成長させてくれる、と学んだそう。その体験を著書やブログなどで発信することで、後につづく女性たちが少しでも生きやすくなればいい、と考えているとか。

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では辛い時には、どう過ごすべきなのでしょう。

辛い経験の渦中にいるときこそ、人の役に立つことをします。人の人生相談に乗ったり、お誕生日をお祝いしたり、寄付をしたり。あえて“応援する側”に回るようにしているんです。そうやって相手が喜ぶことをし続けると、まるで未来の貯金みたいに、気がつくと運気が回っていくんです」(経沢さん)

挫折は学びも多いし、次のステップへ「バージョンアップ」するための通過儀礼に過ぎないのだと力説します。

緒方さんも「僕もさんざん人に助けられてきた人生だけど、ギブをしたらギブが返ってくる。自分でできる“ギブのバージョン”をできるだけ増やして与えるようにすると、相手の中で培養されて、数倍で返ってくる」と経験から学んだことを語りました。

悩みが将来の起業に役立つ

「決断自体には正解も何もない。自分が選択したことを正解にすればいいだけ」

そう話す経沢さんと緒方さんが思う「起業する幸せ」とは?

「自分が立ち上げたキッズラインという今の会社は、うちの(ベビーシッターの)サービスを社員みんなが好きでいてくれる。その軸があるからブレずにやってこれた」(経沢さん)

緒方さんも「起業って、今まで草サッカーをしていてすごい楽しかったけど、プロサッカー選手になってみてもやっぱり楽しかった、というようなもの。サービスが成長して、社員みんなが嬉しそうしているのを見るのがすごく嬉しい」と話します。

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Voicyの緒方憲太郎さん。

最後の質疑応答では、会社員の女性からこんな質問が出ました。

「1歳の子どもがいて、育休から復帰したばかり。妊娠前ほど仕事をこなせず、もどかしく思っています。どうやったら両立出来ますか?」

「パートナーや周りの協力をできるだけ仰いで。それから、子どもが小さいうちはこの働き方だけど、そのあとはこういう働き方をしよう、こういう自分になろう、と長期的な目標を立ててみては」(経沢さん)

経沢さんは自身が育児中、ベビーシッターを依頼してその高額な料金に驚いたことが、現在のビジネスに繋がっているそう。今悩んでいることも、将来、花を咲かせる種になる。未来の幸せに貪欲に働いている2人に、大きなやる気をもらったセッションでした。

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経沢香保子さん(キッズライン 代表取締役)
桜蔭高校・慶應大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳の時に自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。2014年に再び創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円~即日手配可能な安全・安心のオンラインベビーシッターサービス「キッズライン」 を運営する。主著に、「自分の会社をつくるということ」、「すべての女は、自由である。」等。

緒方憲太郎さん(Voicy 代表取締役CEO)
大阪大学基礎工学部卒業後、大阪大学経済学部卒業。同年公認会計士合格。2006年に新日本監査法人へ入社。その後Ernst&Young NewYork、トーマツベンチャーサポート、にてスタートアップから大企業まで経営者のブレインとなるビジネスデザイナーとして多数の会社を支援。途中1年間かけて地球一周放浪しながら、アメリカでNPOの立ち上げやオーケストラ公演のディレクターも行う。現在も5社以上のベンチャー企業の役員や株主として参画中。2015年医療ゲノム検査事業のテーラーメッド株式会社を創業、3年後業界最大手上場企業に事業売却。2016年次世代音声市場のリーディングカンパニーの株式会社Voicy創業。社会と生活を変えて、新しいワクワクする価値を生む会社が好き。メンバー大募集中。twitter: @ogatakentaro

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MASHING UP

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11月30日 @TRUNK(HOTEL)

撮影/俵和彦

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谷亜 ヒロコ

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    【終了】シチズン時計株式会社「NewTiMe, New Me」キャンペーン × MASHING UP
    〜明日からできる、世界をほんの少し変える選択〜

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