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いま、世界が「17の目標」に向かって進んでいるって知ってた?

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Image via Shutterstock

「17の目標」のまえに。

まず、みなさんは「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉を知っていますか? 聞いたことはあるという方も少なくないかもしれませんね。


※選択肢のなかから、いずれかの回答をクリックすると投票結果がすぐに表示されます。

言葉の意味や、なぜ今「SDGs」なのか、そして17の目標についてなど、根底の部分から見ていきましょう!

SDGsとは、なんぞや。なぜ取り組むの?

SDGsとは、国連(国際連合)で決まった「持続可能な開発目標」のことで「Sustainable Development Goals」の略称。

持続可能な開発というのは、将来世代のニーズを満たせるかたちで、さらに現在世代のニーズも満たすような開発という意味です。この持続可能な開発目標が、全部で17個あります。それぞれの内容がこちら。

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Image via 国際連合広報センター(画像をクリックすると、国際連合広報センターのページに移動します)

なぜ、このような17の目標ができたのかというと、現在、世界では人口の増加や経済成長などに伴って大量生産・大量消費・大量廃棄が進んでいます。それを支えるために、大量の水、森林、化石燃料などの自然資源が使われ、劣化・枯渇しつつあります

また、こういった人間の活動の結果、温暖化が進み異常気象が多くなるなど、自然環境や私たちの生活に大きな負の影響を与えています。

最も裕福な26人の資産は、最も貧しい38億人の資産とほぼ同じ?

さらに、世界では経済格差が拡大。2015年には世界で最も裕福な80人の資産の合計が、最も貧しい35億人の資産の合計とほぼ同じになったという報告がありました。(※1

これが2018年には、最も裕福な26人の資産の合計が38億人(世界人口の約半分)の資産の合計とほぼ同じになったと報告されています。(※2

このような環境、経済、社会の状況をもたらした開発は、持続可能ではありません。このままでは将来世代にこれまでの開発のツケを払わせることになってしまいます。

そうならないように、ただの変化ではなくもっと大きな「変革(トランスフォーメーション)」を起こそう、そして、持続可能な開発をしていこう、という取り組みをすることに決まったのです。

また、その際には「だれ一人取り残さないことを誓う」としています。

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Image via Shutterstock

内容は、誰がどうやって決めたの? 知られざる背景をチェック

では、そのSDGsという目標、どのようにして決まったのでしょうか。じつは、2015年までの数年間にわたって国連を中心に、これからの社会に関する議論が世界中で巻き起こりました。

意見を求められたのは国連に集う各国のリーダーだけでなく、一般の人たちも。以下の質問(※3)は、当時実際にオンラインや紙のアンケートで配られたものです。実際の質問は「あなたと家族にとって最も大事なこと6つを、以下から選んでください」という内容でしたが、もし1つだけ選ぶとしたら。みなさんはどれを選びますか?


こうして集められた世界の人々の声と国連での話し合いは2015年9月に実を結び、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書ができたのです。

これは、2030年に向けて世界が進むべき方向性を示していて、国連総会で全員が賛成し決定しました。このアジェンダの文書のなかに、さきほどの17の目標と、具体的な169のターゲットが含まれています。まさに私たちが起こせる行動のヒントですね。

SDGsとそれぞれのゴールが目指すものを理解すること。そしてこれからの時代、より良い未来とは何か、その実現のために私たち一人ひとりができることは何なのかを考えなければなりません。

※1 Oxfam International. 2015. Wealth: Having it all and wanting more. (2019年5月27日取得,https://www-cdn.oxfam.org/s3fs-public/file_attachments/ib-wealth-having-all-wanting-more-190115-en.pdf).

※2 Oxfam International. 2018. 5 shocking facts about extreme global inequality and how to even it up. (2019年5月20日取得,https://oxf.am/2FHO6EZ

※3 My world. The United Nations Global Survey for a Better World. Have your say. (2019年5月27日取得,http://vote.myworld2015.org/)(国連広報センター訳, 2013,『あなたの声を聞かせてください!』Facebook. 2019年5月31日取得, https://www.facebook.com/UN.Japan/posts/458564144197637/).

監修/公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)持続可能性ガバナンスセンター リサーチマネージャー 天沼伸恵

公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)

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