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- 【9/22開催・満員御礼】SDGsじゃ、もの足りない? 最先端のフード・シーンから見る「たべる、つくる」の未来
9月21日・22日に行われるイベント「みんなとわたしにちょっといいもの。街角のソーシャルグッド展 - SDGs &Me -」では、「みんなとわたしにちょっといいこと」を楽しく学べるトークセッションも開催予定です。
「サスティナブルな食」ってどういう意味?
9月22日、食べ方、作り方、育て方、働き方など「食べ物と人との関わり」をアップデートし続ける4人が集い、トークセッション「『たべる、つくる』の未来~SDGsじゃ、もの足りない?~」を開催します。
日本のフード・シーンを率いるメンバーが集結
人が生きている限り、食との関係は切っても切り離せません。フードロスや食料自給率の低下、水産資源枯渇の危機など、食にまつわるさまざまな問題が取り上げられている今、課題の背景や、解決のための多彩なアプローチを検証し、「たべる、つくる」の未来について真剣に考えようと集まったのが今回の4人の仲間たちです。
食の魅力や奥深さを誰よりも体感しながら、クリエイティブな視点で新しい価値を創造する、日本の食の未来をリードするメンバーです。
料理人だからこそできる、環境と人のつなげ方
「Mr.CHEESECAKE」 代表取締役の田村浩二さん(写真左)と、田村さんが手がけるチーズケーキ(同右)。
そのひとりが、「世界一じゃなく、あなたの人生最高のチーズケーキ」を目指す専門店「Mr.CHEESECAKE」 代表取締役の田村浩二さん。パティシエかと思いきや、実はパリのミシュラン3つ星店などで修業を積み、31歳のとき、オープンから世界最短期間でミシュランの星を獲得した白金台「TIRPSE」のシェフとして活躍した一流料理人。お母様との想い出が詰まったおいしい記憶を辿りながら人生最高のチーズケーキを生み出しています。
「料理人として食に関わる中で、様々な課題や疑問が増えてきました。料理人だからこそ出来る環境との関わり方や、自然と人との繋げ方があると思っています。トークセッションでは、少しずつ広がる活動の枠を少しご紹介できたらと思います」(田村さん)
情報が氾濫する現代の東京でこそ、原点といえるひとつのメニューをシンプルに追求し、世界で愛される味を届けたい。田村さんの目は、チーズケーキを通して、国境を越えた人と食との根源的な関わりに注がれています。
生粋の職人気質と、ビジネス感覚のバランス
「SHIBUYA CHEESE STAND」の藤川真至さん(写真左)と藤川さんが手がけるモッツァレラチーズ(同右)。
ナポリの旅で出来立てのモッツァレラチーズのおいしさに衝撃を受け、そのおいしさをなんと大都会、渋谷で再現してしまったのが「SHIBUYA CHEESE STAND」の藤川真至さん。消費期限が短いモッツァレラチーズは、日本では北海道などの酪農家を訪ねないと「出来たて」は食べられず、百貨店などで見かけても保存料が入ったものばかり。しかし、実は新鮮なモッツァレラチーズは都会でも作れることを発見し、「街に出来たてのチーズを」という新しい価値を提供するお店を経営しています。
ヒントとなったのはアメリカで見た、クラフト×ビジネスの新機軸。大量生産・大量消費の潮流に反し、体と地球にやさしい、クラフトマンシップを提案するものです。生粋の職人気質と、ビジネスに必要な感性やバランス感覚を兼ね備えています。
「経営者として、CRAFTSMANとして、食に携わる者として、持続可能な社会にするために何ができるかを常々考えています。食に目覚めたきっかけは『サスティナブル』や『顔の見える生産者』といった思想でした。少しずつですが、食や生産者を取り巻く環境をより良くするために行動していきます」(藤川さん)
世界平和のためにコールドプレスジュースを作る
サンシャインジュース代表のコウ ノリさん(写真左)とコウさんが手がけるコールドプレスジュース(同右)。
野菜や果物をプレス(圧搾)して作るコールドプレスジュースを「世界平和のために」作っているのは、サンシャインジュース代表のコウ ノリさん。ランニングや自転車などの持久系スポーツを続けるコウさんは、ベジタリアンとしての暮らしを通して、野菜の力を実感しているそう。全国各地の生産者を訪ねて歩き、丁寧に育てられた規格外の野菜や果物を地道に集め、丁寧に絞ったジュースを提供しています。
「ジュースを飲んだ方の体もマインドも健康になって、そういう人が増えて平和な社会になる。さらに、良い生産者のサポートになり、より良い素材が流通しやすくなることや、地球環境にできるだけ負荷のかからないあり方を考え、より多くの人がそういう意識を持つきっかけになる。ジュースを通じてそんなことが実現したいです」(コウさん)
生産者の視点で、産業イノベーションに挑むエキスパート
いきものCo./ たべものCo.創業者の菊池紳さん(写真左)。
最後は、いきものCo./たべものCo.創業者にして、食物、生物、生態系の領域を扱う起業家で研究者の菊池紳さん。農家を営む祖母のもとで0歳から畑デビュー。作り手の視点を持ちながらも、金融やビジネスデザインに長けた、これからの日本の農業に欠かせない人物です。
生産者とレストランなどを結ぶ農畜水産物の新しい流通プラットホーム「SEND」や、生産者向け早期支払サービスの「FarmPay」を手掛けるプラネット・テーブルの創業者でもあり、生産者が抱える様々な問題をテクノロジーでサポートすることで、農業を可能性のある魅力的なビジネスへと変える活動をしています。
「食べ物に向き合うと、歴史や社会、文化や風習、技術や文明、そして環境や生命資源の全てが見えてきます。食べ物の未来は、人の未来そのもの。新たに提唱する『Food5.0』の世界に向けて、悲観論ではなく、ポジティブな未来の作り方をお話しできればと思います」(菊池さん)
「たべる、つくる」の未来とは。熱いトークを見逃さないで!
それぞれに独自の実体験や視点を活かして、日本のフード・シーンの最前線に立つ4名が集まれば、熱いトークセッションになること間違いなし!まだどこにも発表されていない、新しい話題や「たべる、つくる」の可能性が語られそうです。
「たべる、つくる」の未来~SDGsじゃ、もの足りない?~
日時 :2019年9月22日(日)13:30〜14:30
場所 :国連大学本部 1F アネックスホール(東京都渋谷区神宮前5丁目53−70)
参加費 :無料
定員 :50名
共催 :株式会社Mr.CHEESECAKE、株式会社nobilu、サンシャインジュース、たべものCo.
申し込み:Peatix または EventRegist (イベントレジスト)からお願いします。
【スピーカー】
田村浩二 KOJI TAMURA
料理人として13年レストラン業界で働く。シェフとして働いた2年間で、世界のベストレストラン50のDiscovery seriesアジア部門選出、ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。Mr.CHEESECAKE等、複数の事業を手掛ける事業家、経営者としても多方面に活躍。
藤川真至 SHINJI FUJIKAWA
バックパッカー中にナポリピッツァに出会い現地にて修行。同時に出来たてのチーズの美味しさに目覚める。北イタリアのチーズ工房にて住み込みでチーズ作りの基礎を学ぶ。卒業論文は「イタリアの水牛モッツァレラ」。2012年6月「街に出来たてのチーズ」をコンセプトに「SHIBUYA CHEESE STAND」オープン。国内外のコンクールにおいて様々な賞を受賞。チーズをより身近にするためにセミナーの開催や絵本、オウンドメディアを手がける。2018年ブランドコンセプトでGOOD DESIGN賞を受賞。1981年生まれ。
コウ ノリ NORI KO
アメリカ、そして自身のルーツでもある台湾での生活を経て日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」を東京にてオープン。自身も毎日欠かさず飲んでいるジュースにできるだけ良い素材を探すため、日本各地の農家を訪問し、多くの生産者と繋がって体にグイグイ作用するリアルなジュースを製造。自身の日常生活にスポーツは欠かさず、趣味は持久スポーツ。フルマラソンは毎年サブスリーを達成。1982年東京生まれ。
菊池紳 SHIN KIKUCHI
生物、生態系、食物など生命資源分野を扱う起業家/ビジネス・デザイナー。プラネット・テーブル創業者として『SEND』や『Farmpay』等を普及させるなど、農畜水産業の支援や食料流通イノベーションも牽引してきた。いきものCo./たべものCo.創業者。グッド・デザイン金賞、EY Innovative Startup、Next Rising Star Award(Forbes Japan)など受賞多数。
このセッションとかかわりのあるSDGsゴールは?
画像提供:Mr.CHEESECAKE、SHIBUYA CHEESE STAND、サンシャインジュース、たべものCo.
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