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ハワイ発、人も地球も幸せにする社内ボランティアのかたち

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国連の提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の14番目のゴールに、「海の豊かさを守ろう」というものがあります。

これは、「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する(14.1)」ことが具体的な目標。しかしながら、海洋1平方キロメートル当たり平均で1万3000個のプラスチックごみが見つかっているのが現状です。

とくに、海洋ゴミが5mm以下に細かく砕けた「マイクロプラスチック」の状態になってしまうと、拾うことさえできなくなる。その前に回収することが早急の課題に。

そんななか、10月5日にハワイアン航空が創設90周年を記念して、ホノルル市との姉妹都市5周年を迎える茅ヶ崎市にあるサザンビーチちがさきにて、ビーチクリーン活動を実施しました。

コクアとは、ハワイ語で「助け合う」

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今回ビーチクリーンを行ったハワイアン航空社員と茅ヶ崎市民の皆さん。

今回の活動を呼びかけたのは、ハワイアン航空の社員ボランティアプログラム「チーム・コクア(Team Kokua)」。コクアとはハワイの言葉で「助け合う」という意味があります。

7,000人以上のハワイアン航空の社員が誰でも参加できる「チーム・コクア」は、ビーチクリーンを筆頭に、学校での子どもへの読み聞かせ、シニアへの食事サービスなど、文化、教育、環境、健康・人的サービスの4つのエリアで様々なボランティア活動を実施しています。

チーム・コクアを牽引するのは、ハワイアン航空、地域・文化活動担当ディレクターのデビー・ナカネルア=リチャーズさん。1984年の「ミス ハワイ」にも輝いた、まさにハワイのアロハ精神を伝えるアンバサダーです。

1978年にハワイアン航空に入社後、マーケティング、広告など多岐に渡る部門を経験したデビーさんは、ハワイ先住民の文化の保護と継承を会社側に働きかけ、チーム・コクアを立ち上げ、多くのコミュニティ支援活動を実施するなど、今では戦略的な地域活動(コミュニティ・リレーションズ)の責任者として指揮を執る日々。

会社全体がひとつのチームに

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デビー・ナカネルア=リチャーズさん。チームのTシャツにはハワイの神聖な食物であるタロイモの葉がデザインされている。

デビーさんがすごいのは、これらの社会貢献活動を全社的な活動として上部に認めさせたことではないでしょうか。

「会社の経営陣も、我々がこうした活動を就業時間内に行うことに対して非常に理解があります。社員は仕事に対してとても熱心ですが、それ以上に、自分が住んでいる地域に貢献をしたいという意識が高い。会社の中にチームがあるというよりも、会社全体がひとつのチーム。全社員がハワイの文化を理解し、ハワイの文化の重要性を感じながら日々このような活動に参加しています」(デビーさん)

就業時間内の活動はとかく効率が問われそうですが、仕事に影響は出ませんか?

「社員はチーム・コクアの活動を通じて、いつもの仕事に対するモチベーションも向上させることができています。それに、お互いに協力しあう関係ができている。社会に貢献するという気持ちで最初は参加するけれども、実際には自分たちのほうが、より多くのことを相手から学びとらせてもらっています。帰る頃には、満ち足りた気持ちになっていますよ」(デビーさん)

世界中で、持続的な活動を

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チーム・コクアの活動は、ここ1年間で1万時間以上にものぼるそう。2018 年だけで、チーム・コクアのプログラムでは、190を超えるNPOと共に世界で活動を実施しています。

今回のビーチクリーンでは、ハワイアン航空本社・日本支社の社員とその家族とともに、茅ヶ崎市在住の親子など計約90名が、早朝のビーチに集まりました。日本支社では開設時の約3年前からこのチーム・コクアの活動に参加。同僚同士で参加したという女性社員は「少しでも環境のために力になれるのは嬉しい」と話します。

ハワイアン航空日本支社の宍戸隆哉支社長は、「日本支社としても全社的に動いている。今後も積極的に活動を持続させていきたい」と胸の内を語りました。

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(左から)デビーさん、佐藤光茅ヶ崎市長、ハワイアン航空日本支社の宍戸隆哉支社長。デビ―さんから市長にハワイの伝統的な水筒が送られた。

受け継がれるスピリットを大事にして

そんなデビーさんに聞きました。日本の私たちにも、すぐにできることはなんでしょう?

それは、「継続し続けること」。

「日本とハワイの間にある素晴らしい関係性は偶然ではなく、どちらの文化でも家族や土地、先祖に対して畏敬の念を抱き、そこからより多くの智慧を学ぶという土壌があります。

今あるつながりを失わないようにするには、「続けていくこと」が大切です。自分たちの行いによって、次世代にも影響を与えることができるからです。

テクノロジーは非常に便利ですけれど、バーチャルな世界や自分だけの世界に没入しがちになります。時々、テクノロジーをちょっと手元から離すことを意識してみて。そうすれば、人や過去などとの実際の関係を続けることができますよ」(デビーさん)

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ビーチクリーン終了後、子どもたちは漂流物でアート作品を制作した。

一人の社員から生まれた、小さなアロハスピリット。しかし、今それが力強く企業を変えて、世界を大きく変えようとしています。

SDGs 14, ハワイアン航空

撮影:野澤朋代(1〜5枚目)、写真提供:ハワイアン航空(6枚目)

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MASHING UP編集部

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