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女性がワクワクしながら体と向き合える世の中へ。/ フェムテックフェス レポート

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フェムテックって何?

フェムテックって単語、聞いたことありますか? フェムテックとは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語。一般に「女性の健康課題を解決するために開発された、テクノロジーを使用するソフトウェア、診断キット、サービス、およびその他のプロダクト」とされています。

11月に行われるMASHING UPカンファレンスでも、セッションテーマのひとつに掲げられているフェムテック。2012年のドイツ発の月経管理アプリ「Clue」の誕生を皮切りに、その概念はまたたく間に広がり、2025年には世界で5兆円規模のマーケットになると予想されています(※)。

CBinsightsの調査レポートより。

フェムテックフェスに潜入!

2019年9月、そのフェムテックをテーマにしたフェスが都内で開催されました。扉を開けると、もうそこは熱気ムンムン。タッチアンドトライのブースに展示されたプロダクトを見て回るゲストの表情は、一様に期待感にあふれているよう。初開催にして、大きな盛り上がりをみせたフェムテックフェスの模様をリポートします。

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「生理」を扱うプロダクトが多し。盛り上がるフェムテック市場

今、フェムテックの世界では次々におもしろい会社が誕生し、今まで「仕方がない」「どうにもならない」と多くの女性たちがガマンしていたことを解決するアイデアを形にしています。

そのムーブメントをわかりやすく表したのが、フェムテック市場の隆盛を物語る「フェムテック・カオスマップ2019年版」。このフェスに合わせて、実行委員のメンバーが作り上げた世界初出しマップです。

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フェムテック市場の隆盛を物語る「フェムテック・カオスマップ2019年版」。

「私たちの調べでは、2017年には50社だったのが、この2年で221社にまで増えました。この図を見てもわかるように、フェムテックは課題意識から生まれています。とくに生理は、若い起業家にとっても身近。非常に多くの会社が立ち上がっています。一方で、更年期やメンタルヘルスのソリューションはまだ少ないですね。この分野は、これから伸びてくるはず。3年後には、このカオスマップもだいぶ変わっていると思います」と語るのは、イベント実行委員のひとり、杉本亜美奈さん

会場には、魅力的なプロダクトが35点も集結。多くは日本未上陸! ここでしか触れることのできない製品たちに、ゲストも興味津々でした。

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イベント実行委員のひとり、杉本亜美奈さんがフェムテックの可能性について語る。

どんなプロダクトが登場している?

イベントに登場したプロダクトの一部をご紹介しましょう。

たとえば、イスラエルからやってきたLiviaは、微弱電流が流れるパットを貼ることで、生理痛を緩和させるというデバイスだそう。会場で流されたプロモーションビデオに、女性たちのうなずきが止まりません。

膣内の頸管粘液を測定し、妊娠しやすい日の推測を手助けするというアイテム。女性むけにデザインされたおしゃれなセックストイ。体にやさしい生理カップ。加齢による膣のうるおいが失われ始める更年期の女性にむけた、デリケートゾーン専用のローション。アメリカでは、低容量ピルのサブスクリプションサービスも始まっています。

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会場には国内外で開発されたフェムテックのプロダクト35点が並んだ。

欧米だけでなく、これまで女性の地位が低かった東南アジア諸国でもフェムテックの動きは起こっています。その代表として、インド発の生理管理アプリ「MAYA」が紹介されました。

なぜ今、フェムテックなのか?

杉本さんは、フェムテックが注目を集めている理由を「“こうあるべき”がどんどん崩されてきたから」と分析します。

「女性が社会進出して、お金を稼ぐようになり、女性の管理職、起業家も増えました。彼女たちのなかから女性の課題を解決しようという起業家が生まれ、賛同する投資家も現れた。それと同時に、もうひとつ、これまでタブー視されてきたことに疑問を唱える女性も増えてきました。たとえば、どうして月経血は汚いと思ったんだろう、どうして女性が性に喜びを感じてはいけないんだろう、と。そして、どうしたらもっと女性がワクワクできてもっと自分の体を知ることができるんだろう、と。」

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もちろんフェムテックが成長を続けるには、課題もあります。本当に役立つプロダクトなのかの見極めが必要であること。医療関連分野は開発に多額の資金が必要なため、製品も高額になりがちなこと。ユーザーから集めた個人情報をどう守っていくか、などなど。

フェムテックが変える、ちょっといい未来に期待!

とくに日本では、まだフェムテックの認知度は低く、今回紹介された多くのプロダクトも日本には入ってきていない状況です。けれど、本イベントの熱気は、フェムテックが多くの人に期待される分野であることを証明していたように思います。

会場には、女性はもちろん、男性の姿もたくさん! グループをつくって、気になるサービスや、自身の体や心の悩み、それを解決するアイデアについて話し合うセッションでは、初対面の人同士があっという間に輪になり、お互いの意見に耳を傾ける姿が見られました。

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「私の悩みは誰かの悩み」かも。「あなたの欲しいモノは、みんなの欲しいもの」かも。

こうした意識から生まれてきたフェムテック。無条件に受け入れてきた悩みや不安、不便を見つめ、知恵を出し合うことが、女性だけでなく、みんなが生きやすい世界をつくる。

フェムテックが持つ可能性を大いに感じさせてくれた、フェムテックフェス。ネットワーキングパーティまで大盛況のうちに幕を閉じました。

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MASHING UPカンファレンスでも、フェムテックに関するセッションを開催します!

あなたの知らないフェムテック / フェムケアの世界

2019-11-07[THU]19:00-19:45 @TRUNK(HOTEL)
タイムテーブルは
こちら/ チケットのご購入はこちら
カンファレンス「MASHING UP vol.3」イベント概要は
こちら

カンファレンス「MASHING UP」は、女性をはじめとする多様な人々がしなやかに活躍できるような社会を創出する場です。異なる業種、性別、国籍、コミュニティの人々が「マッシュアップ」することで、新しいネットワーク、新しい一歩、新しいビジネスを創出できる化学反応を促進します。今回のテーマは「Reshape the Perception – 知らないを知って、視点を変える」。国内外のスピーカーを招聘し、個人と企業、そして社会に、新たな視点をもたらすセッションを組み立てます。

撮影/間部百合


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浦上 藍子
上智大学フランス文学科を卒業後、出版社にて勤務。2014年よりフリーランスの編集・ライターに。育児、生活実用、ビジネス・ライフスタイル分野の雑誌、Web、書籍を中心に活動。趣味はフラメンコ。

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